第56話 かな…ごめんね…

「ううう……」


担任である京一からのお達しで、明日から自分の顔を露にする今の髪型で登校しなければならなくなった涼羽。

そのことを思うと、恥ずかしさばかりがひたすらに膨れ上がってしまい…

その顔を真っ赤に染めて、ひたすらに恥ずかしがっている状態だ。


「………(しかし…どう見ても花をも恥じらう美少女にしか見えん…しかも、可愛い…)」


そんな涼羽を見て、思わず、と言った感じで京一の右手が、涼羽の頭に伸びていき…

そのさらりとした黒髪を梳くように、撫でていく。


「?…新堂先生?…」


そんな京一の行為に、思わず怪訝な声を出してしまう涼羽。


普段、妹である羽月や、今も涼羽にべったりとくっついている、クラスメイトの美鈴にそれをしてあげることはあっても…

自分がそうされることはまるでないため、戸惑いを隠せないでいる。


「!…気がついたら、つい撫でてしまってた…!」


無意識のまま、目の前の担当クラスの生徒の頭を撫でる、という行為をしてしまっていた京一。

撫でられた方の涼羽の声で、はっと我に返る。


「?なんでですか?」


そんな京一の言葉に、きょとんとした顔でその素朴な疑問をぶつける涼羽。


涼羽のそんな顔も、また庇護欲を誘うものとなっている。


「なんでって…お前が可愛すぎるからだろ」


そんな涼羽の疑問に、ぶっきらぼうにあっさりと答える京一。


涼羽が聞けば間違いなく、顔を真っ赤にして否定する言葉を回答として。


「!お、俺…今はこんな格好してるけど、男ですから…」


案の定、その顔を羞恥に染め、自分は男だということを強調する、否定の言葉を儚げに響かせる。


しかし、女子として素晴らしいと言えるそのスタイル。

小柄で華奢で、童顔な美少女顔。

しかも、今はその身体を女子の制服に包んでおり。

その上、スカートから伸びる脚の綺麗なこと綺麗なこと。

さらには、背中まで真っ直ぐに伸びている漆黒の長い髪。


どこからどう見ても美少女な女子高生にしか見えない状態では、まるで説得力がないと、言わざるを得ない。


「(あ~…柊や森川先生がついついちょっかいかけたくなる気持ちも分かるな、これ)」


そんな涼羽を見て、そんなことを思ってしまう京一。


そう思うのも無理もないこと。

目の前にいる、この男の娘は、いちいち反応が可愛すぎるのだ。

容姿はまさに美少女なのに、そのうえ、仕草や反応が可愛すぎる。


要するに、ついついいじめたくなってしまうのだ。


もちろん、いじめると言っても憎悪や嫌悪によってされるものではなく…

言うなれば、愛情表現の一環として、ついついしたくなってしまうのだ。


美鈴も、莉音も、そうなのだろう。


これは確かに、いじめたくなってしまう。

これは確かに、可愛がりたくなってしまう。


可愛いと言われると、ついムキになって言い返したりしてしまう涼羽。

その反応が、いちいち可愛い。


「(…今は、涼羽の素顔が見えてるから、余計なんだろうな…)」


普段は野暮ったい前髪に隠されているその素顔が露になっているのもあるのだろう。

だからこそ、余計にそう思ってしまう。


これは誰もが構いたくなってしまう。

むしろ、涼羽に構ってほしくなるだろう。


自分の考えは、涼羽をいい方向に導いてくれるだろう。


そう一人で結論付け、納得してしまう京一であった。


「…ん…ふああ…」


と、そんなやりとりをしているうちに、涼羽の胸に抱かれながら眠っていたかなちゃんが、目を覚ます。


涼羽に抱かれながら眠るのはよほど心地よかったらしく…

少しだが、口元に涎が垂れてしまっていた。


「あ、起きた?かなちゃん?」

「ん~……うん」


そんなかなちゃんに気づいた涼羽。

胸元のかなちゃんに優しさに満ち溢れた視線と笑顔を向け、優しい口調で声をかける。


寝起きでまだ寝ぼけ眼のかなちゃんも、そんな涼羽の笑顔を見て、自然と笑顔が浮かんでくる。


「よく眠れた?」

「うん」

「そう、よかった」

「おねえちゃんのだっこ、すっごくきもちよくて、ねちゃったの」

「!お、お姉……そ、そう」


かなちゃんに『お姉ちゃん』と呼ばれたことで、思わず反応してしまいそうになるが…

今の自分は女子高生の格好をしているから、と自分に言い聞かせ…

努めて、落ち着いた声を保っている。


そんな中、この職員室に、一人の教員が入ってきた。


「さ!書類整理書類整理!」


仕事が楽しいと言わんばかりのその表情を浮かべている顔は非常に整っており…

ぱっちりとした二重で、ばさばさの睫毛…

すっと通った、形のいい鼻…

程よくふっくらとして、艶のいい唇…

背中まで伸びた、少し赤みとウェーブがかった茶髪…


そして、母性の象徴と言えるその豊かな胸…

その胸とは対照的に、細くくびれた腰…

そしてまた、安産型と言えるであろう、適度に豊かな尻…


まさに異性の目を惹く要素に満ち溢れたその肢体を、真っ白のブラウスと黒のスーツ…

そして、同じく黒の膝丈のタイトスカートに包んでいる。


ボディラインがはっきりと分かるその服を格好よく着こなしているあたり、自分のスタイルに自信はあるのかも知れない。


整ってはいるが、目立たない容姿である莉音とは対照的な、明らかに目立つ容姿。


そんな彼女の名前は、四之宮 水蓮(しのみや すいれん)。


音楽を担当としており、この学校でも評判の美人な女教師であり…

この学校の多くの男子生徒や男性教諭達の興味、関心を惹いている存在だ。


「ああ、四之宮先生」


その男性教諭の中でも、彼女に興味がない派である京一が、いたって落ち着いた口調で声をかける。


その他の男性教諭、職員は、水蓮が来ただけで浮ついた雰囲気になっており…

中には、じっとりとした不快な視線を送っている者までいる。


「あれ?こんなに集まって、どうされたんですか?」


職員室の人間がひとっところに集合しているこの光景を目の当たりにし…

素朴な疑問として、その声を響かせる。


そして、そんな水蓮の問いに答えるように、京一が言葉を発し始める。


「いえ、実は校内に迷い込んできた子供がいましたので」

「!まあ、そうなんですか?」

「ええ。幸い、そこにいる二人が、その子供を保護してくれたので」

「へえ~」

「で、話によると、その子供の母親が、どうもここの職員らしくて…」

「……え?」

「で、今からもう一度その子供に事情を聞いて、探そうと思っていたところなんですよ」

「…ち、ちなみにその子供というのは…」

「?ああ、そこにいる生徒が抱きかかえている、その子供です」


何やら思い当たる節があったらしい反応の水蓮。

淡々と簡潔に、冷静に言葉を発する京一が指し示した方向に目を向ける。


そこには、見覚えのない、驚くほどに可愛らしい女子生徒が、一人の小さな女の子を抱きかかえている姿があった。

そして、その美少女にべったりと抱きついている、校内でも評判の美少女である、柊 美鈴。


それを見た瞬間、水蓮から、驚きに満ち溢れた声が飛び出した。




「かな!!!!!!」




その幼子を指し示す、その名前を声にして。


そして、その声に反応する、鈴のなるような可愛らしい声。


「あ!おかあさん!」


実の母親と会えたことで、その可愛らしい顔によりいっそう笑顔が浮かんでくる。


それでも、涼羽の胸から離れないあたり、よほど涼羽に抱かれるのがお気に召しているようだ。


「え?」

「お?」


そんな母娘の対面に、涼羽と京一が少し間の抜けた声を発してしまう。


しかし、それ以外の男性陣は…


「…え?あの子、四之宮先生の子供?」

「てことは、四之宮先生、結婚してたの?」

「ま、マジかよ!!おい!!」

「うそー!!四之宮先生、人妻で、しかも子持ち!!??」

「お、俺、密かに狙ってたのに…四之宮先生…」

「俺もだっつーの!!」


まさに阿鼻叫喚、と言った光景。


この学校で人気の美人教師が、実は既婚で人妻だったという事実。

しかも、すでに子供までいるという。


その事実を目の当たりにして、多くのファンと言える男性達が、混乱に陥ってしまう。


ちなみに、恋人募集中である京一がなぜ彼女に興味がなかったか…

理由は単純に、彼女が既婚者だということを知っていたから。


一昔前のお堅い思考で、不倫などをとことん嫌う京一であるがゆえに…

既婚者と分かった時点で、興味の対象から外れてしまった、ということになる。


京一がなぜそれを知ることができたのか…

それもまた単純な理由で…


彼女の夫となる人物が、京一の従兄弟だったから。


そのため、身内ということで、結婚式にも参加している。

だからこそ、知ることができた、というわけだ。


京一が特別、それを言いふらそうと思わなかったため…

水蓮も、別に既婚者であることを話すことをしなかったため…

しかも、四之宮というのは旧姓であるため…

その上、『なくしたら大事になっちゃう』という理由で、結婚指輪も学校では着けなかったため…


ゆえに、彼女が既婚者という事実を、ほぼ誰も知らなかった、というわけなのだ。


「え?なんで?なんでここにかながいるの?」


今、ここにはいないはずの娘が、なぜここにいるのか。

その事実に直面し、水蓮も混乱に陥ってしまっている。


そんな水蓮に、かなちゃんを抱きかかえたまま、涼羽がそっと近寄っていく。

そして、混乱中の水蓮に、落ち着いた口調で言葉を紡ぎ始める。


「かなちゃんのお婆ちゃん、今日は急に都合が悪くなって、来られなくなったって、かなちゃん言ってましたよ」

「!!う、うそ…」

「そのお婆ちゃんは、四之宮先生に連絡して、家に帰ってきてもらうようにする、とは言ってたらしいですけど…」

「!!え!?そ、それなら、あたしの方に連絡が…!!」


そこまで言って、あることに気づく水蓮。


「し、しまった~!!今日、携帯忘れちゃってたんだ~!!」


出来そうな見た目に反し、結構なうっかりさんである水蓮。

携帯を自宅に忘れたりするのもしょっちゅうのこと。


今回は、それがこのような致命的な事態になってしまっていた。


うっかりやな水蓮が、自分の母に職場の連絡先まで伝えているはずもなく…

彼女の携帯につながらない時点で、もうどうすることもできない状態だったのだ。


ちなみに夫の方は技術職に携わっており…

現在の職場が非常にセキュリティが厳しく…

就業時間中は携帯電話が一切使えない状態となってしまっており…

結局、連絡がつくのは水蓮のみとなってしまっていた。


その彼女に連絡が行かない時点で、かなちゃんは一人となってしまうことは明白。


普段からのうっかりゆえに、携帯を忘れてもあまり気にすることもなく…

むしろ、手元にあろうがなかろうがどうでもいい、とまでなってしまっていたのだ。


そこに、携帯を忘れてしまったことで、最愛の娘を孤独に追いやってしまうという失態を犯してしまった水蓮。


自分のうっかりが、こんなことになってしまうなんて…

今の水蓮の心境はまさに、『穴があったら入りたい』というものになってしまっていた。


「かなちゃん、お昼ご飯も食べられずに、お腹空かせて…」

「!ああ…」

「でも、それでも必死にここまで一人で、来たんですよ」

「!かな…」

「でも、どこに行ったらいいのか分からなくなって、ずっと蹲って泣いてました」

「!かな…ごめんね…ごめんね…」


かなちゃんの発見者である涼羽からの言葉に、水蓮は目尻に涙を浮かべていた。

自分のうっかりで、最愛の娘にとても辛い想いをさせてしまっていたのだ。

目に入れても痛くないと豪語できるほどに、自分が可愛がっている娘、かなちゃん。

そのかなちゃんがそんな目にあっていたことを知り、自分が情けなくなってしまう。


「おかあさん、どこかいたいの?」


そんな母を見た娘の、純粋な優しさから出た言葉。


「!か、かな…」

「おかあさん、ないちゃやだ」

「!かな…」


ある意味、残酷とも言える、母を懸命に心配する娘の言葉。


可愛い娘にひどいことをしてしまったのは自分の方なのに…

なのに、そんな自分を気遣ってくれるなんて…

これで泣くな、と言うなんて、酷すぎる。


水蓮の瞳から、涙が溢れて止まらない。


「かな、ごめんね。本当にごめんね」


涼羽の胸の中にいる我が子をぎゅうっと抱きしめ…

その幼い頬に目一杯、自分の頬をすり合わせる水蓮。


「おかあさん、くすぐったいよ」

「かな…かな…」


まるで娘に甘える母、のようにも見えるその光景。

そんな心温まる光景を目の当たりにして、涼羽、美鈴…

そして、京一をはじめとする教職員達も、ほっと一息をつく。


「よかったね、かなちゃん。お母さんが見つかって」

「うん!ありがとう!おねえちゃん!」

「うふふ、どういたしまして」


心底嬉しそうなかなちゃんを見て、涼羽も自然と笑顔になってしまう。

そして、声をかけてきた涼羽に、目一杯の笑顔で、お礼を言うかなちゃん。


そんなやりとりを見た水蓮が、涼羽に声をかけてくる。


「本当にありがとう…あなたがかなを見つけて、面倒を見てくれていたのね」


その美しい顔に花が咲き開かんばかりの笑顔を浮かべて、感謝の想いを告げる水蓮。

そんな水蓮に、涼羽は思わず照れくさくなってしまう。


「いえ…当然のことだと思いますから」


その可愛らしい顔に恥じらいを浮かべて、少し俯いてしまう涼羽。

そんな涼羽が可愛くて、ついつい頭を撫でてしまう水蓮。


「ふふふ…可愛い。今時あなたみたいな子、珍しいわよ?」

「おねえちゃん、かわいい!」

「あ、あの…俺は…」

「まあ、こんな可愛い顔して『俺』なんて!だめよ!女の子がそんな言葉使ったら!」

「おねえちゃん、めっ!」

「だ、だから俺は…」

「そういえば、あなた、どこのクラスの生徒なの?あなたみたいな美少女だったら、絶対に見覚えがあるはずなんだけど…」


ここで、ずっと思っていた疑問を、目の前の涼羽にぶつける水蓮。

どんなに記憶をひっくり返しても、思い出せない。


そもそも、今初めて見た顔だ。


一体、どこの誰なのだろう。

この生徒は。


そんな水蓮の疑問に答える声は、別の方向から響いてきた。


「あ~…その子は、俺の担当している3-1の、高宮 涼羽なんですよ」


そのやりとりを見ていた京一が、しれっとその真実を口にする。


「え?あ~、新堂先生のクラスの、高宮…って、ええええええええええっ!!!???」

「(…うん、まあ…そんな反応になるよな、これ)」

「え?え?本当なの?あなた、本当に高宮君なの!?」


京一から告げられた事実に天地がひっくり返るほどの仰天ぶりを見せる水蓮。


高宮 涼羽という生徒のことは、この水蓮もよく知っている。


小柄で華奢だが、そのもっさりな雰囲気で、オタクっぽい容姿になってしまっている。

しかも、極端に人付き合いが悪く、いつも一人でいる。

でも、授業態度は非常に真面目で、成績いいと言えるレベル、しかも少しずつながら右肩上がりに伸ばしている。


そんな、男子生徒。


その男子生徒である涼羽が、まさかこんな美少女と化しているなんて…


思わず、問い詰めるかのように涼羽に確認を取ろうとする。


「…は、はい…恥ずかしながら…」


そして、目の前の人物も、おずおずとそれを肯定する。

もうすでにネタバレしていることもあり、隠しても仕方がないと思ったのだろう。


「…うそ~…」


そんな涼羽を、まじまじと見つめる水蓮。


まさか、あのもっさりオタク系男子が、こんなにも可愛らしい容姿だったなんて。

あの顔の上半分を覆い隠す、野暮ったい前髪を開くと、下にはこんなにも可愛らしい顔立ちが隠されていました、なんて。


しかも、こんなにも女子の制服が似合ってるなんて。

いや、似合ってるというよりも、違和感がなさ過ぎて、自然すぎる。


どこからどう見ても、女子にしか見えない。

それも、非常にレベルの高い美少女な。


これで男の子だなんて。


ああ、神様って、なんて罪作りなの。


「…あ、あの…あんまり、じろじろ見ないでください…恥ずかしいです…」


しかも何。

この可愛い生き物。


この子がこんなにも可愛いって知ってたら…

もっと接し方を変えてたのに。


「…高宮君」

「!は、はい?」

「どうして…」

「?」

「どうしてそんなにも可愛い顔を隠してたの!?」

「!え、ええ~…」

「これだけの可愛らしい顔を、あんな野暮ったい前髪で隠しちゃうなんて…」

「だ、だって…恥ずかしいから…」

「(もう!本当に可愛いんだから!)だめ!これからは、その髪型で登校しなさい!」


水蓮も、京一と同じ発想に行き着いたようで、京一と全く同じことを涼羽に突きつける。


「明日から、先生がちゃ~んと高宮君の見た目、チェックしてあげるから!」

「!そ、そんなの…」

「朝見た時に、今までと同じもっさり男子のままだったら、先生がその髪型にしてあげるからね!」

「!い、嫌ですよ、そんなの!」

「だめ!これは決定事項!」


京一の発案にさらにプラスされる、水蓮からの教育的指導。

その声の同調者が、さらに涼羽を追い詰めることとなる。


「そうそう!涼羽ちゃんの髪型、明日からちゃんとチェックしてあげる!」

「!み、美鈴ちゃん…」

「そうよ!先生もちゃんとチェックしてあげるから!」

「!も、森川先生まで…」


クラスメイトである美鈴に、さらには莉音まで加わり…

もうどうしたって、涼羽は今の髪型で登校することになってしまうだろう。


「(…やっぱり女子ってのは、可愛いものが大好きなんだろうな…)」


自分が発案したこととはいえ…

これから、ここにいる女子達に髪型のことで追い回されるであろう教え子のことを思うと…


ちょっぴり羨ましさを感じながらも、ちょっぴり同情してしまう京一なのであった。

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