第9話 冬は星。

星の季節は間違いなく冬だ。


22:00自転車で帰路につきました。10月下旬の秋田は最高気温10度以下、間違いなく冬です。木々は鮮やかに染まっていますが、体感としては秋を通り越しました。


今は何度なんだろう? 早く帰らにゃ風邪引くぜ、とギアを1番重くし、ペダルをこぎました。ですが、ゆっくり帰ることにしました。


なぜって、あんまり星空が美しかったもんで。


星座のペンダントがありますよね。

オリオン、北斗七星、ん〜あとは分からんぞ。相変わらずの浅学です。とにかく、それらが遠い空に無数に飾られているのです。杉林の影の間から見える宝石は格別でした。


へえ、冬の夜の自転車最高じゃん、なんて思いながら、一人で空を見上げて帰る時間はちょっと得意になりました。時折、横を通り過ぎる車に、もったえないことしてるなあと言いたくなるほどでした。


もっと寒くなったら、それどころじゃないんだけど。


冬も良いもんだ。

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