7話 神話の記憶
Chapter7 "Memory of Gods at War"
「神話ノ時代、"十二
白革のロングコートを着たクサギは白衣の先生にも見える。
ふわ~あ~ぁっ
疲れ顔の封人が大きなあくびをする。
ウッ、ン・ン
クサギは
「封人くんが分かるように
十二天将というカッコいい名前の
脳みそだけだから、アンドロイドみたいに体を造った。
そいつは巨大で
ピクッ、と反応する封人。
「"浄魂" を急ぐ八十神は、神の血を人に注いだ。当然、魂の変化に "
知らないとは思うが、
試験に出るぞ!という雰囲気で、クサギは力を入れるが、封人はまぶたは再び閉じかかっていた。
「
絶体絶命の大ピンチ!
なんと! その時、八十神の一人 "オオナムチ" が神后を救い
「あのぉ、先生ぇ… そろそろ休憩しませ…」
熱く語るクサギに封人の声は届かない…
「オオナムチと神后たちは、冥府の力を借りて八十神を封じ込める戦いを始めた。大陸で、ティタノマキーア とも伝えられる壮絶な戦がそれだ。
長年に渡る八十神の兵士 "百の
でも、ついには勝利する。八十神を
ゴク、ゴクッ、ゴク、
クサギはイネが差し出した
「それで浄魂が加速するはずだったんだ。ところが、今度は
クサギの話が一段落する。
「あのぉ…先生、授業みたいでまるで分かんないっす。
"ハゼリア" のことじゃ、ないんすか?…」
はぁ~っ
「そういえば あなた、名前は?」
ため息混じりで割り込んだミコは何故か苛立っていた。
「白神 封人、これから16才っす。"ハゼリア" で
「さっきから "ハゼリア" って、なに(怒)!」
「えっ?、ミコりん、知らないんですか…?」
封人は素で驚いた表情を浮かべていた。
「超メジャーなネトゲっすけど…月将とか天将とかの設定も似てる…し…?
えっ、これって、"ハゼリア" のイベントじゃないんすか?」
改めて面々を見回すと、興奮して声が裏返る。
「マジもんすか?
じゃ、じゃあ、先生とミコりんって、どうやって兎の姿に変わるんすか?
武器、僕はLevel8回廊のシークレットって分かります? あれが良いです!
あと、メイ…さんって外人っすよね? 妹とか…」
バコッ!
「クサギ、月将の気を感じないけど、誰か残ってる?」
ミコは封人の顔面を踏みつけながら話を変えた。
「えっ? "
(やっぱ、って? また、"アガルタ" に行って確かめないとダメそうね。)
ミコは妙な異変を感じ始めていた。
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