ひるね

 もう影も伸びないよ

 流れる汗は風と共に散っていく


 夏になるたび昔を思い出すのは

 それだけ幸せだったから?


 ジリジリ世界も揺れる午後の空

 グラスの氷も踊ってる

 扇風機が忙しそうに

 家族みんなをなだめるよ

 のんびりのんびり流れていくね


 たまに吹く風は、そう鈴の音だけ響かせて

 僕の前まで届きやしない

 簾を越えてやってくる

 日差しに目を細めながら


 ああ、もう少し休ませておくれ

 まぶたが重くて動けない


 夢を見よう

 星の子が地上に舞い降りた

 大地の夢の続きを知る為に


 この世の秘密を知る為に

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