山からの世界

 僕はいつもの様に山道を走ってた

 そしていつもの様に山から世界を眺めてる

 

 春の優しい風が頬を撫でていく

 まだ少し肌寒いけれど

 でも季節の息吹を感じるね


 眼下に広がる広大な世界に僕は言葉を飲み込んだ

 毎日見てるはずなのに毎日とても新鮮で


 雄大な空、幻想の世界へ誘う雲

 母なる海、その海に浮かぶ

 小さな船にいくつもの島


 この海は地図で見ると、ほんのちっぽけな内海なのに

 今目の前に広がっているそれは無限の広がりさえ覚えてしまう


 雲から差し込む幾筋もの光のシャワー

 天使達が奇跡をおこしにやって来た


 街のどこかでは今日も素敵なドラマが

 繰り広げられているんだろう

 

 山を見下ろしながら、そんな想像をするのも楽しいものさ


 明日もこの道を走ろう

 

 この世界に生きている

 その素晴らしさを実感する為に

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