コスモスと幸せの音

私がもしも明日 死んだとして

どれほどの人が悲しんでくれるだろう

あの子はいつものお澄まし顔で

「へえそうなんだ」って 言うのかな


私がもしも喋り上手だとして

それならあの子は笑ってくれるのかな

あの子の笑い顔も 怒った顔も

もう忘れてしまいそうだ


私がもしも優しい子だとして

それならあの子は側にいてくれたかな

あの可愛い顔に 笑くぼをつけて

楽しそうにしてくれたのかな


私は あの子が好きなのに

あの子は私に興味ない様で

いつもすましてつまらなさそうに

「へえそうなんだ」って言うんだよ


あの子の笑う顔を ねえ見せて

写させて 綺麗な ねえ きみが

みてるのは ただ ひとりだけだけど ねえ

私に向けて その笑顔を ねえ



私がもしも明日 死んだとして

どれほどの人が悲しんでくれるだろう

彼女はいつもの困った顔で

「そうだね」って俯向くのかな


私がもしも 聞き上手だとして

それなら彼女は話してくれたのかな

彼女の楽しそうな顔を 声を

もう忘れてしまったんだ


私がもしも素直な子だとして

それなら彼女は側にいてくれたかな

あの綺麗な顔の 目を細めて

大きく笑ってくれたかな


私は 彼女が好きなのに

彼女は私がいると困る様で

いつも眉を下げて 苦しそうに

「そうだね」って俯向いたんだ


彼女の話す声を ねえ聞かせて 私の耳に

届かせて 美しい ねえ きみが

みてるのは ただひとりだけど ねえ

私に向けて その笑顔を ねえ



寂しいなんて 声に出しても

何にもならずに 溶けてくのなら

意味のない そうでしょう



笑えない 笑えないんだ ごめんよ 私は

聞きたくても 聞けないんだ ごめんよ 私は

変わることすらできない 弱虫なんだよ



あの子の笑う顔を ねえ見せて 私の目に

彼女の話す声を ねえ聞かせて 私の耳に

ねえ 君達が 私を見ていなくとも

構わないからさ ねえ 写させて ねえ 届かせてよ

ねえ ねえ 今流れ星が落ちるなら

君達のことを祈ろう



幸あれと。

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