届け。

見上げた先には瞬く三日月

決して届かない言の葉の波

側で手招く夕凪雲

君の手と繋いだ

この手は何処までものびる筈だ

そう教えてくれたのは君だったから


振り向いた先には微笑む四つ葉

消して消えない想い出の渦

側に綻ぶ御坂花

君と寄り添うように

その手の温度はもう感じれない

そう思い知ったのはいつだったかな


見降ろした先には惨めな足元

動くことすらままならなくても

雲も花も四つ葉も全部

僕の側にあったんだ

この手は何も失ってないって

やっとそう解ったよ。


ひとりぼっちに変わりはなくても


きっと

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る