CONFIDENTAL TALK

「マジですか!?」

あらいけない、あたしったらつい興奮して地が出ちゃったわ。


「本当だとも。私はこの『化学の結婚』の存在こそが、今回のWTHAの盗撮・盗聴事件の発端となっているのではないかと考えている。」


「ええッ!?」

また随分と突飛な推理じゃない?


「小説の中では、その薔薇十字団の創始者とされるクリスチャン・ローゼンクロイツなる人物の神秘的な出自が明かされているのだよ。」


「出自ですか?そのローゼンクロイツという人物は、正体不明の著者と何か関係があるんですか?」


「どうやらその著者はヨーハン・ヴァレンティン・アンドレーエという神学者が書いたのではないかと言われている。」

また新たな人物の名前が登場した。


「では、ローゼンクロイツとは別人なんですか?」

血液型A型のあたしとしては、この辺はしっかりさせておきたい。



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