第25話 和菓子屋のおばあちゃん



異世界堂 看板商品 『異世界饅頭』





和菓子屋のおばあちゃんは自分のことを『異世界出身』だと言い張る。

孝一は小学校の帰りによくここを通っていた。


婆ちゃん「孝一・・・今帰りかえ、ほらほら賞味期限切れの饅頭をやろう。」

孝一「わーい」



饅頭には『異世界』と印字されていた。

孝一「これなんて書いてあるの」

婆ちゃん「・・・」




たまたま持ち帰った饅頭を母が食べた。

母「孝一・・・これおいしいわね・・・」



孝一(・・・でもそれ賞味期限切れだけど)

母の口に合うものだったらしくたびたび買いに行かされることになる。



孝一「あのころは賞味期限がなんなのか分からなかった・・・でも、もうだまされない。」

婆ちゃん「流石に・・・お金をもらう場合は、ちゃんとした饅頭を出すわい。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る