第19話 異世界召喚




召喚獣として異世界召喚される孝一





ある日、

孝一が壁を殴っていると自分の周囲3mの地面が光り輝きだした・・・何かよくわからない文字が印字されている。これは俗にいう魔法陣というやつだろうか・・・次の瞬間自分の周囲の空間が見たこともない風景に変わった。



目の前にあった壁が消えている・・・




孝一「まさか・・・ついに『はたく』が完成したのか・・・」




まあ、そんなわけもなく・・・






自分の周囲は暗い森に見えた。葉っぱの色が緑色ではなく黒色だった。なんだか薄気味悪いな・・・





『あ・・あの・・・』

※異世界語




誰かの声がする・・・女の人の声だ。誰かの声に似ているな・・・

声の主は背の低い女の子・・・



孝一「大海・・・」



大海がそこにいた。若干髪の色が紫がかってる、染めているのだろうか?・・・あとなんか変なかっこをしている。そう黒い衣装に淵の大きな帽子・・・これは魔女のかっこだろうか。



孝一「・・・大海にそういうコスプレ趣味があるなんて知らなかった。・・・まあ、なんだ、俺はそういうのに偏見とかないから・・・」




『・・・何かしゃべっているけど・・・言葉が分からない・・・』

※異世界語






孝一は大海らしきひとをマジマジと見た。うーん似てるけど微妙に違うような・・・

大海らしきひとは、自分の胸に手を当てて自己紹介らしきことをした。



『・・・私の名前は・・・オーミー=アーカーリー・・・です。』

孝一「・・・・」



孝一(やっぱり、大海じゃん・・・)




$$$





さっきからしきりに何かしゃべっているけれど、何を言っているかわからない・・・



オーミーは孝一の周りに魔法陣があることを示し、事のあらましを絵にかいて説明していく。

『私が魔法陣を描いた』⇒『あなたが出てきた』⇒『あなたは戦う』





召喚獣っぽい単語を連呼している・・・




召喚獣・・・いつかのユズハ師匠の修行のときだった・・・



+++++++++++++++

ユズハ「さーて、今日の冒頭の余興は、テレビゲームです。最近発売された『ドラゴンテイスト30』って知ってる?今ちょうどいいところなの。」

孝一(もはや、ユズハ師匠の趣味紹介になってる・・・)



孝一「この『召喚獣』ってなんですか?」

ユズハ「これは主人公のために戦う召喚された精霊のことよ。一定時間戦ってくれるわ。」

++++++++++++++++





つまり、俺は召喚獣として召喚されたということなのか・・・

いや、そんなことありえていいのか・・





オーミーはボロボロの分厚い本を取り出した。

開いたページには魔法陣が描かれており、地面に描いたものと一致しているようだった。隣に挿絵があって、蛇のような怪物が描かれていた。


オーミー『・・・・挿絵と全然違う・・・』

オーミーは不審者を見るような目つきで孝一を見た。



(・・・絵と違うぞ、お前は、誰なんだ?って言いたげだな・・・)

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