可愛いキャラについて
ラブコメや恋愛ジャンルにおいて、キャラクターと言うのは作品の評価に直結する大事な要素になると思います。
まず可愛いとは何だろうか?
外見描写的な萌えに関してはここで解説する気はありません。そういうのはイラストや漫画がの方が優秀です。
共感できると言う事
嫌いな奴が大活躍して喜べるほど善人はほとんどいないでしょう。
キャラを好きになって貰う第一歩はそのキャラに親近感を持つことが出来るということです。
もしもこれが出来ないと、キャラに対して尊敬や畏敬の念あるいは軽蔑の感情を持つことになります。
バトル物で絶対的に倒すべき敵キャラを描写したいのならばむしろ共感出来ないほうが良いでしょう。
逆に同情すべき敵キャラを書きたいのならば共感できるストーリーを用意しましょう。
自分の主人公は超人で普通の人間には理解できない。そういう場合は語り部として共感できる普通の人を配置することをおすすめします。
ジョジョの奇妙な冒険4部で言うなら広瀬康一がそういう目的で配置されているキャラのはずです。
スタンドを理解していない広瀬康一君がいるおかげでスタンド能力と言う異常さがより際立ちます。(結局広瀬くんもスタンド使いになってしまいますが……)
可愛いキャラでしたら共感部分は弱点である方が良いでしょう。
朝起きるのが苦手で、まともに思考できずに変な行動をとる。
勉強が出来なくて、主人公に勉強を教えてほしいとたのみこむ。
喋るのが苦手で主人公の後ろに隠れてしまう。
こういった要素は共感の要素に主人公に対しての親愛のアプローチも同時に行っています。好きの反対は無関心だそうですが。つまり好きというのは関心を持つということです。
可愛いキャラを書きたいなら主人公に対して関心を持ちまくってください。
一緒に寝ようと誘う。
キスの練習をしようと持ちかける。
お風呂にする? ご飯にする? それとも私?
間接キス
差し入れをする
ラブコメならおなじみな描写な気がします。それをどうやって描写するかでキャラクターが独自の物になっていきます。
「お風呂にする? ご飯にする? それとも私?」
「来客者が玄関に入って最初に言う台詞がそれか?」
これでボケヒロインとそれにツッコミを入れる主人公になります。
「お風呂にする? ご飯にする? それとも私?」
「じゃあご飯にしてくれ腹へっててさ」
「……お風呂にする? ご飯にする? それとも私?」
「……ご飯」
「私にする? 私にする? それとも私?」
「一般的にそれは強迫だ!」
主人公に積極的にアピールするヒロインになりますね。そして主人公はそのアピールを拒否するラブコメ体質になりました。
「お風呂にする? ご飯にする? それとも私?」
「ご飯としてお前を頂く」
「いや~けだもの~」
バカップルの成立です。
ここでのポイントはヒロインが最初に言っている台詞は全て同じということです。
ヒロインのキャラを立てると言うことは、同時に主人公のキャラが立っているかどうかも大切な要素になっていきます。
主人公とヒロインの会話の応酬の中で読者達はキャラを読み取っていきます。
ラブコメを書こうとしているのでしたらヒロインに注力するのも大事ですが、同じぐらい主人公にも注力してください。
気に食わないリア充野郎が可愛いヒロインとイチャコラしててもブチ切れしたくなるだけです。
主人公は感情移入出来る魅力的なキャラにしてくだい。最近の作品ですとガガガ文庫の やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 の 比企谷八幡 があげられるでしょうか。
このキャラは最初ボッチキャラと言うラノベ読者ならばありがちな傾向を持っています。
専業主夫になって働きたくない。
今時の無気力っ子っぷりが存分に発揮されております
話の中ではボッチあるあるを披露し、悲哀と笑いを提供してくれます。
またアニメのネタやネットスラングネタを大量に入れる事によって(対象読者層に)すぐ隣にいそうなキャラの演出もされています。
しかし読み進めていくとキャラクターに変化が出てきます。
ボッチである事をむしろ誇りに思っている事が大量に描写されていきます。負け惜しみ感が全然ありません。
さらに頼まれごとは完全な解決まではできなくても、完遂するような誠実さも持ち合わせています。
同じようなシチュエーションでもその応答によってキャラが随分変わってきます。参考にしてください。
秘密の共有
実は魔法少女だった。
実はお化けが怖い。
実は犬が苦手。
キャラの秘密を主人公だけが知っているのはかなり萌えポイントになります。その秘密を死守するだけでもストーリーとして成立します。
秘密は本人が秘密にしたいと思っていると言うこと程度でも問題ありません。隠したいのにバレてしまって恥じている姿も可愛いです。
恥ずかしがっている姿は基本的に萌えポイントなのでラブコメならいっぱい書き込んでページ数稼ぎましょう。
その秘密について困ってることを主人公にだけ打ち明ける。
これだけでもかなり萌えとして成立するでしょう。
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