第4話

次の日もいつも通り、朝練のために学校に向かっていた。

しかし、頭の中は真っ赤な自転車、そして「宮田 麻央」という名前でいっぱいだった。

今日は先輩に聞いてみよう、知的好奇心が漕ぐ足を速くした。


昨日より少し早く着いたからだろうか、俺の場所に例の自転車はなかった。

それから朝練が始まるギリギリまで待ってみたものの、彼女が来ることはなかった。

昨日はたまたま早かっただけなのだろうか、俺には分からなかった。

考えても意味がないので、"俺の場所の隣"に自転車を停め、朝練へと向かった。


朝練後、部長の瀧先輩に宮田 麻央について聞いてみた。

すると先輩は言った、「宮田 麻央ってやつは知らないなぁ。もしかしたら転校生かもしれないな。

あ、関係ないとは思うけど、名字が同じやつなら同学年にいるぜ」と。


彼女は「宮田 麻央」と何か関係があるのだろうか。


(byらゆと)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る