カクヨム十年生
深水えいな
カクヨム1年目(2016年の雑記)
異世界物を書いたのにウケないのはなぜ(1)
皆さんこんにちは。
今年(2016年3月)にカクヨムに登録した深海映です。
突然ですが皆さん、私にはほぼ毎日更新し、メインで書いているはずの異世界転移ものの小説があるんです。
でも全然評価が増えない……。
現在46話まで公開しPV1500☆18。
あれ? おかしいな。思ったよりも評価も閲覧数も伸びない!
異世界ものが流行っているはずなのに、ファンタジーがウケると聞いたのに、一体なぜだ!?
……なんで? 『異世界ものがウケる』は間違いなの?
もしかして、なろうじゃなくてカクヨムだから異世界ものじゃイマイチなんですかね??
異世界転移ものの小説を書き始めたそもそものきっかけは、当時RPGツクールで作っていたゲームのデータが、パソコンの故障で全て消えたからでした。
マリアナ海溝より深い悲しみと喪失感に襲われた私には、再びゲームを作ろうとなんていう気力は到底湧いてきませんでした。
ゲーム制作に馴染みの無い方にはピンと来ないかも知れませんが、ゲームを作るのって大変なんです。
イラストを描き(殆どは無料素材サイトから素材を貰いましたが)、シナリオを描き、システムやマップを考えて......ああ、これまでの苦労が!
その代わりに、SAOのような元々ネット小説だったアニメがヒットしていたこともあり、ゲームのキャラとストーリーを使ってネット小説を書こうと思い立ったのです。
これが私とネット小説との出会いだったりします。
ネット小説では異世界転生ものがウケると聞いていた私は、「これで私も人気Web小説家じゃ~」と異世界転移物の小説を書き始めたのでした。
私が書いていた、そして今も書いているその異世界転移もののファンタジー小説のタイトルは『ドット絵世界でつかまえて!』という、高校生がドラ○エ風の自作ゲーム世界に転移してしまうという話。
この小説をなろうで連載しているときは、ブクマ40。
評価をくれたのは1人だけで、5段階評価で文章評価が3、ストーリー評価が3。感想は「読みづらい」だけでした。
感想が全く来ない……。
私の小説のどこが良くてどこが悪いのかもさっぱりわからない…。それ以前に全然読まれてない⁉
私は思ったのです。
「なろう」は異世界ものが多すぎてダメだ!!
始まったばかりのカクヨムならば、自分の作品が埋もれずに発見されるかもしれない。
そんな思いがあって、カクヨムに引越ししたてきたのは2016年の3月半ば頃のこと。
その頃は第1回カクヨムコンの読者選考真っただ中でした。
当時のカクヨムコン、今とスケジュールは違いますが、応募に必要なのは10万字というのは変わりません。
私の小説はまだ10万文字なんて先の先だったので、とりあえずこれはスルーして地道にコツコツ書き溜めた小説を上げていくことに。
この頃はまだTwitterで宣伝なんかもしていませんでした。
カクヨムで連載を始めてしばらくすると、☆が15つき、PVも1000を超えました。レビューやキャッチコピーも貰えました。
カクヨム最高! そう思った私は、これからはなろうじゃなくてカクヨムをメインにしようと決めたのでした。
しかしこの時私はら知らなかったのです。この後ほとんどPVも☆も伸びなくなることを……で、今に至る。
今思えば読者選考中という事もあり、お返し目当ての人が読んでくれたりだとか、そういう事情もあったように思います。
それから私は色々考えました。
それまでは自分の小説をアップするために作品管理ページだけをブクマしており、他の作品もランキングも一切見ませんでした。
しかしここは一つ、もっと色んな人に読んで貰えるように、ランキングに載っている他の作品を参考にしようと思い立ちました。
今までは、どうせランキングなんか載らない底辺なんだから、とトップページをきちんと見たことすらありませんでした。
だけれども、よくよくトップページを見てみると、異世界以外にもたくさんのジャンルがあることに気がつきました。
そこで興味を惹かれたのは、SFやミステリー、恋愛物の作品。
トップページに載っている色々な作品を試しに読んでみた私。
初めはファンタジーばっかり目に入っていたけど、他のジャンルも面白そうだな~と、思い始めていました。
特にSFは、かの有名な『横浜駅SF』や『妹分裂する』なと面白そうな小説が沢山あらました。
その中でも影響を受けたのが『ボーイ・ミーツ・AI』『女の子と一緒に過ごすだけの簡単な刑』『ひとりぼっちのソユーズ』などの短編SFたち。(※ソユーズはこの当時まだ短編でした)
「私もこんな短編SFを書きたい!」と思い立った私は、『アンドロイドの妻』『壊れたアンドロイド』『ロボットに育てられた少女』という三作品を一気に書き上げました。
時期は大体四月の後半。丁度ゴールデンウィークで会社が休みだったこともあり、書く時間はたっぷりありました、
すると、その三作品の中でも『アンドロイドの妻』が運良く読者の目に留まり、アップした数日後、週間SFランキングでトップページに載ったではないですか!
(※2016年5月の話)
カクヨムでは、一話あたりの文字数が少ない短編が強い、というのは聞いていたが、まさかランキングに載るとは……。
私は嬉しくなると同時に疑問に思いました。
だってこの作品は、まだこの時はPVが100足らずで☆も35。
他にもっと読まれていて☆が多い作品もあるのに。一体どういう計算になっているんだろう。
誰かが「こいつは不正をしている!」と言い出し、匿名掲示板が炎上するのでは……?
だけど特に炎上はしませんでした。
当時短編はランキングに載りやすく、過疎ジャンルでぽっと出の短編がランキングに載ることは別に珍しいことじゃなかったからです。
で、短編で見事ランキングに載ることに成功した私。
でも、いくら短編がランキングに載っても肝心の長編ファンタジーは全くPVも星も増えませんでした。
てっきり短編で注目を浴びれば長編も読まれると思っていたのですが、どうやらweb小説の読者というのは作者ではなく作品に付くらしく、作者買いはあまりされないようなのでした。
長編はほぼ毎日更新し、投稿時間を工夫したり、一話辺りの長さに気を使ったりしているのに……。
毎日毎日キャラやストーリーの妄想をしてアイディアを書きためている私の愛すべき作品が、全く読まれない、評価されない。
ネット小説界で『異世界転生ものがウケる』『ファンタジーがウケる』と言われているにも関わらず。なぜだろう?
長編だから手を出しにくい?
完結済みでないから評価が入れにくい?
カクヨムの仕様のせい?
いや違う。確かにカクヨムは短編有利だ。でも総合ランキングのトップを見ると上位の作品は異世界ものの長編ばかり。
それらの作品と自分の作品の違いは何だ?
そこで私は一つの結論に至りました。
そう、現実から目をそむけてはいけない。異世界ものなのに読まれない理由。
それはただ一つ。ただ単に私の作品が面白くないのです!
(つづく)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます