私の頭の中。
矢崎 悠奈
私の頭の中には・・・
私は少し変わっている。
昔はそんな事は思いもしなかったが、今では相当変わっているのだと、認識している。
私が産まれたのは、30年前。
写真はあまり残っていなかったので当時を知る事はできず、覚えているはずもない。
私は覚えるという事がとても苦手である。
だがしかし思い出せる事もあるので、覚えられないという訳でもないようだ。
昔から私は自然というものが好きだった。
両親が自営業だったため、一人でいる事が多かった。
上に姉はいるのだが、遊びにいっている事が多く、当時はあまりしゃべる事もなかった。
と思う。
私が忘れているだけかもしれないが・・・ ・・・ ・・・。
私の遊び相手は自然だった。
石を投げたり、石をすりあわせたり、そんな事を永遠と繰り返していた。
少し成長した私は近くにある児童館によく遊びにいっていた。
児童館には入っていなかったのだが、一人でいるよりかはましだと思い、よく遊びにいっていた。
私の頭の中は常に私の感情のみで、構成されている。
他人の事を考える事はできるが、基本、私の感情ありきで考えている。
それは昔から、変わる事はない。
私は、考えてからなにかをするという事ができない。
己の欲そのままに生きてきた。
それではだめなのだと気づいたのが、10年前。
遅い気づきである。
ある病気にかかっていると医者から告げられたのもちょうどそのときだった。
両親はとても驚いていた。
だがかなり、熱心にその病気について勉強してくれた。
そのときから私は私の事を知る機会が増えた。
このことについては自分の中との差がかなりあった。
どうやら、よい風に思われているようだ。
エロい事を勉強し始めたのもちょうどそのとき。
お母さんに、『あんたは性について知らなすぎ、少しは勉強しなさい』と言われたからだ。
それを言われなければ今でも無頓着なままだっただろう。
だが、今でも性については、解らない。
実際にしたこともないので、パラレルワールドの事だと認識している。
私の頭の中はつねにパラレルワールド。
小説と漫画が支配している。
ジャンルは、SF、ファンタジー。
美少女戦士は絶対にいると信じていた。
あまりにもそれが大きかったため、
その頃私が発していた言葉、行動、他の人が言ってくれた言葉などは少ししか覚えていない。
今、この事を書きながら私について考えているのだが、何も浮かばない。
私はこれからもそのままで生きていくのだろう。
大切な家族がいて、大好きな人もいて、お金も少しあって、なにも、困っていない。
これからの課題は、他の人の事を自分の感情に押される事なく考えられる事。
あと、もう少し、性について考える事。
この二つのみである。
私の頭の中。 矢崎 悠奈 @tyu
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