Zな男
フラペチーノ
第1話Z
「痛っ」と大声を上げる男が一人。「何で?何なの?神様に嫌われてるの?えっ?てか神様って何?仏か?仏に頼ればいいのか!って俺の家仏教じゃん!」激しく喚いている。周りの人間はそんな彼に引きつつある。そばを散歩する園児らは先生に連れられ、彼の前まで行かず右へ曲がった。もともと右に曲がるルートなのか、先生が危険と判断しルートを変えたのかは、不明である。
「誰だよ!こんな所に缶を捨てた奴!」彼は運悪く水溜りを避けようとホップし、着地点であろう場所に偶然、缶が転がり、着地と同時に踏み、勢いよく地面にキスをした。
「善斗うるせーぞ。」と彼:瀬戸善斗の友人である榎井英介は言った。「お前も見ただろ!あれ絶対何かの陰謀だよ!分かった世界の裏組織が俺を狙ってんだ!いや、世界そのものか、世界そのものがこの俺を狙っているのか!?これはマズイ!エイ!俺気付いた!ここは危ない!」
「馬鹿じゃないの?お前、自分の年齢を踏まえた上で、自分が言った言葉がどれだけ恥ずかしいか考えてみろよ。そんなんだから[Z]とか言う不名誉なあだ名が付くんだよ。」
「[Z]カッケーじゃん!何嫉妬?嫉妬してるの?はぁ、俺がお前にいいあだ名をやろう。そうだな、[Mr.T]なんてどうだ?」
「いやいや、お前の[Z]は幸運値、学力値、能力値、運動能力値、頭の良さとルックスの全てが最底辺だから[Z]なの、で[Mr.T]については却下な。T要素ないし、それ昔のドラマの誰かのあだ名じゃん。」善斗らの日常は慌ただしい。主に善斗が。
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