第11話 似ているところがあるが可愛さが違う

「親戚の集まりがあるの」

「結構、親戚に会うね」

「うん、田舎だからかな?月1回くらいあるの」

「へぇ、マメに出てるみたいだね」

「うん!長女だから、なんか責任あるから」


 どっかで聞いたセリフである。

「俺は本家の長男だから!」

 あぁ、つうもそんなことよく言ってるな~。


 そうなのだ、改めて比べると良く似ているのである。


 双方、食に固執するところがあるから、私はこんな小説を書いているわけで、

 まぁ、似て非なるものなのだろう。


「一度会ってみたいよね」

 彼女は以前、そんなことを言っていたが、会せたらお互いにムカつきそうな気がする。


 ちなみにつう

「そんな女、考えられねェ」

 だそうだ。


 仕事が落ち着いたら、1度、一緒に食事をさせてみたいとは考えている。

 その夜だけで、1話ずつ更新できるであろう。


 我慢ができない2人が、どのような行動にでるのだろうか楽しみである。


 今、私の横でジェラートを食べる彼女。

 口の横にベチョっとジェラートが付いているわけだが、真剣に味わっているのである。

 私が、見つめていることに気づくと、デカい目で見返してくる。

 ジェラートを私に無言で勧めてくる。

(いや、食いたいわけじゃないよ……とりあえず口拭こうか)


 2日後

「桜雪ちゃん、お仕事がんばるんだよ」

 転職先、出勤初日の朝、メールが届いていた。

 夕方、

「アウェイね、そんなことだろうと思ってた」

 孤独感、半端ない初日、俺やってけるんだろうか?

 そんな気持ちを見透かされたようなメール。


 逢いたいな、彼女にも 通にも 同僚にも みんな個性的だけど、でも心配してくれる。

 私の大切な人達。

(ありがとう)

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