本編
第1話 差別と区別
中学の歴史ではいろいろな差別を習いました。アパルトヘイト(人種隔離政策)、白豪主義政策、カースト制度。どれも有名です。最近ニュースになった差別といえば、ハンセン病患者の裁判を隔離法廷でやったことなどが話題になりました。世界の歴史は差別であふれてきました。では、今はどうでしょうか?例えば、「レディファースト」たるものがあります。これは差別といわないのでしょうか?
「差別(さべつ)とは特定の集団や属性に属する個人に対して特別な扱いをする行為である。国際連合は、「差別には複数の形態が存在するが、全ては何らかの除外行為や拒否行為である。」としている。」(ウィキペディア参照)とありました。この説明ならレディファーストも一種の差別に該当します。では、区別とは何なのでしょうか?比較するためにウィキペディアから説明を参照したいところなのですが、ウィキペディアには、区別の説明は乗っていませんでした。ここからは僕の持論です。僕はこの持論に基づいて差別と区別を分けることにしました。ズバリ、これによって分けています。「合理性」これが僕の中で差別と区別を分けるものです。例えば、アパルトヘイト、これは白人が何の根拠もなしに黒人と白人を分けたものであり、差別といえるでしょう。でも、この問題には少し厄介なところがあります。「アパルトヘイトは差別ではなく、分離発展である」という多文化主義による合理的な政策であると主張されていた。」(ウィキペディア参照)こう言われると、合理性があるということになり、僕の考えでは区別、になってしまいます。なので、もう二つ判断基準を設けています。これら判断基準は曖昧なので正直あまり使いたくないのですが、「それによって。分けられたもののどちらかに、「それをする前より自由性がなくなったか?」
また、「どちらかが一方的に利益を上げたか?」です。自由性というのは、アパルトヘイトで例えると、「白人専用のビーチ」これが該当します。「利益」については、「黒人は白人が経営する農園や工場で働き、1970年には平均して白人の工業労働者は黒人の6倍、白人鉱業労働者は黒人の21倍の給料を得るようになっていた」(ウィキペディア参照)が、該当します。では、レディファーストはどうなのか。これは、まず「合理性」これはないですよね。次に「自由性」です。これは、レディファーストをすると、男性には「先にやる」という自由がなくなりますよね。最後に「利益」です。これはこの問題の場合利益を得るともいえるし、得ないともいえるので考えないことにしましょう。これの場合、「自由性」を奪うといえるので差別に該当します。こんな感じで考えています。では最後に皆さんに考えてもらいましょう。…といってもこれは僕も答えが出てないのですが…
「ハンセン病患者に対する隔離裁判」
これです。これは先日最高裁が謝罪したやつですね。ですが、僕はこれは一方的な差別とは言えないと考えます。理由は下記です
「有効な治療薬が見つかった…らしいが、その効果は本当に確実なものだったのか?」
これです。これによってこの問題の差別と区別は大きく分けられます。みなさんも考えてみてください。
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