「昔」のように


ミカエル「分からない。誰だったんだろう。」


黒梅「ん?何が?」


よく分からないけど、こいつを見ると、何か、掴めそうで掴めないような。




掴めない。

というか、掴めるものなど、なかったんだろう。


黒梅「粉雪、じゃなかった、ミカエル?」
















こいつは、ボクのヒント?

ありえるかも。


ミカエル「お前は、ボクの事を知ってるの?」


黒梅「今思い出したけど、俺はお前と一回会ったよ、此処ではね。サマエル、別名サタンだからね。お前は俺の父を倒した。だけど、もっと昔に会ってるよ。」


ミカエル「あのサタンが、お前の父だと?」


黒梅「まぁね、今どうしようもないアホになってるけど。」


ミカエル「あれが、どうしようもない奴になったとは。思わなかった。」


黒梅「今は魔界で七つの大罪人たちと飲み会らしいけど。」


ミカエル「色々と大変なんだね。」


黒梅「それに、帰ったら面倒な事任されるし。」


ミカエル「何でそんなことを知ってるの?」


黒梅「父さんといるとそれがオチ。」


ミカエル「ご苦労さん。」


黒梅「あんがと。」


笑ってた黒梅。

なんか、懐かしい。

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