第7話 真、底引き網漁をする

            翌日の早朝

「ではこれより、二隻合同底引き網漁を開始する!!」

隣の船の隊員と俺の船の隊員の前で俺は宣言した。

「「「「「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」」」」

早朝にもかかわらず、隊員たちの威勢の良い声が響く。今日はついに底引き網漁をする。

          およそ三時間後

「そちらの船は我が艦と二キロ間隔ぐらいで離れて航行してくれ!!」

「了解!」

流石

元自衛隊といったところか、チーム間隔、船の間隔ともに素晴らしい。これなら作戦は順調に行きそうだ。

「網投下!!」

俺は隊員たちに支持する。すると、直ちに準備していた隊員が網を投下する。隣の船の隊員も、今日、初めて俺たちと一緒に漁をするのに、支持がきちんと行き届く。

なんだか、自衛隊だったころの演習を思い出すなぁ


          およそ一時間後

「引き揚げッッッ」

操縦係は二つの船の間隔を巧みに保ちながら網を引き揚げた。俺もそうだが、隊員たもすごく期待をしていた。

「艦長!!カマスですよ!」

っと、目を輝かせている。平和になる前を生きた人がこの光景を見ると、とても元が自衛隊だとは思わないだろう。そんな光景が広がっていた。

「アンコウ、カレイ上がりました!」

その日は、数十種類の種類豊かな魚が上がった。俺は、

「皆、お疲れさま。これから、港に戻って、魚を下ろしたら、コックたちにうまい料理を作ってもらおう!!」

「おおっ」

「よっしゃ」

などの歓声が上がった。自衛隊のコックはとてもおいしい飯が作れる。材料が不足していても美味いのに、最高品質の材料で作らせるのだ。マズいわけがない。

「さぁ、皆飯を食おう」

俺は、そう宣言して俺の船に隣の船の隊員を集めた。

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