第8話 魔法少女、辞めます(萩鵜あき)/推薦者:背表紙
真野さんのこのエッセイを最初に拝見したとき、私は「やられた!」と思いました。真っ先に紹介されていたのが『ひとりぼっちのソユーズ』(七瀬夏扉さん作)で、これは私も文句なしに★★★★だと思う、大好きな作品だったからです。
そして、次が『朝と夜が生まれた理由について』(神楽坂いずみさん作)で、こちらも大好きな作品で……私は2つも先回りされてしまったわけです。なんだか悲しい(笑)
残念な思いをしてましたが、気を取り直して。これも誰かが書くと思ってましたが、まだのようなので、ご紹介します。
魔法少女、辞めます
というタイトルどおり、魔法少女の紅彩芽が三十路を迎え、引退宣言をするところから物語が始まります。この作中の「魔法少女」はさながら現実のアイドルのようで、事務所と契約してるし衣装は派手だし、魔物と対決するときにはネットで実況中継(ニコ動みたいなサイトで)されるという状態。
現時点で最強、歴代でもナンバーワンの彩芽は当然ながら、事務所に引き留められます。そこに新人魔女が登場し、彩芽はその指導をして……。
この世界観の設定とストーリー、そして彩芽というキャラの立ち方。テンポのいい展開と戦闘場面の迫力、そして彩芽のセリフの小気味よさが、気持ちよく読者に響きます。現実のアイドルが目に浮かんだりして、クスクスしたりもします。
サブキャラで、事務所のマネージャーの鈴木さん。この人物がまたいい味を出しているのも楽しいです。笑える場面だけでなくシリアスなやり取りもふんだんにあり、いろいろなものが盛り込まれたエンターテイメント作品として秀逸です。部分的に粗いところもあるにはありますが、完成度の高さはピカイチです。
ぜひ、皆さんに読んでいただきたい作品です。
■作品URL https://kakuyomu.jp/works/4852201425154869540
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この作品は、私も楽しく読みました。
燃えよ鉄拳!砕けろリア充!今日も彩芽の魔法が唸る!
というキャッチコピーがいいですよね。
そして背表紙さんが書いてくれたように、笑いあり、涙あり、感動ありのエンターテイメント。読み終えるまで、存分に楽しめます。
あ、でも彩芽さん。飲みすぎには注意ですよ!
(真野絡繰)
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