第6話
多分忍者の魔法なのだろう。
髪の毛やマグマの時に赤かったところが緑色になっていた。
「ゴメン。遅れた」
「それは今どうでもいいから早く戦ってよね」
「了解。アーカイブの記録を頼り風の精霊よ我に力を解き放て!
緑色の光に包まれ変身した。
「お前は昨日のギガントスか?」
「俺は兄者ではない。我が名はギガンレス。俺も水属性の支配者だ。覚えておけ」
「「タクティスって兄弟とかあるの」」
そうも言っている間に桜は攻撃を受けてしまった。
「そういえばザコ。お前兄者とあったのか」
ここでもザコと言われた。
俺だって少しは・・・・・。
「昨日、戦ったが逃げられた」
「兄者と会えるかもしれんな。そうしたらこの世は落ちたと同然だな。その前にもお前らを倒しておくか。兄者を退散させたザコよ少しは楽しませろよ」
ギガンレスは高笑いをしている。
どれほど自信があるのか。
「俺をなめんなよ」
「俺らをでしょ」
桜はギガンレスに向かって走りだした。
しかしなぜか桜は
青のストライプだった。
目のやり場などに正直困った。
しかし今は戦いだ。
男の欲は後でも・・・・・ではなくて、戦いに集中だ。
「そうだな行くぞ」
捨て
桜は見られたことに気づいていないみたいだ。
正直ほっとした。
その一瞬の油断が甘かった。
水の球が俺の顔面に激突しそうになったのを剣を横向きにしてガードしたが、剣が顔面に当たったのだ。
「戦っている最中に後ろを振り向くとはなめた真似を」
ギガンレスは口から水剣を取り出した。
なぜか剣道の構えをしている。
そんなことはどうでもいい。
アタックをしなければ俺の・・・・・いや俺らの負けだ。
いまだ焦点はあっていないが桜とギガンレスくらいは見分けることは出来る。
ならばと思い剣に気をため風の膜を作った。
そして剣を精一杯振り下ろした。
桜は忍者の魔法でステッキを五個の手裏剣にかえ投げつける。
キン。キン。キン。
と風剣と水剣が当たる音。
シュ。シュ。シュ。
と手裏剣が当たる音。
そんな音が響きわたるある教室。
両者体勢を立て直すため一度引いた。
それにしても強い。
ギガントスもそうだったが桜がいなかったらやられる。
実際ギガントスとの戦いの時に桜が来てくれてなかったらあのまま体力がなくなりやられていたのかもしれないし。
「大丈夫タイちゃん?わたし行くよ」
まず動いたのは桜だった。
「分身の術」
俺には見えない速度で、側面に回る。
ん?あれ?三六〇度桜がいる。
桜とすべての分身はギガンレスに手裏剣を投げつける。
そんな桜の手裏剣をすべては軽々と避けられてしまった。
そしてその手裏剣は、桜の分身にあたり次々に消えていった。
ちなみに俺、太陽の顔面にもあたった。。
「タイちゃん」
「スピードは良かったぞ。それ以外はセオリー通りで避けやすい。そんなんでは相手にもならない」
ギガンレスは桜の頭を待ち口から水球をくり出した。
桜はとっさにシールドを作っていたので体へのダメージは少なかった。
しかし、桜の絶叫が響き渡った。
ギガンレスは初めから水球を当てるつもりはなかった。
精神的に桜をやっつけようとしていた。
何をこそこそと言われたのか気になるが聞かないでおこう。
絶叫をしたことで誰かに見られるのではと心配をしたが、今のところ誰かが来た形跡もない。
本当に誰も来なくてよかったと思う。
桜がそんなんで倒れるはずもない。
さっき側面に回った時のような速さで手裏剣を投げつけた。
俺も背後から剣を振り下ろした。
きゅうしょに当たったのかギガンレスはうずくまっている。
うずくまった下にはまきびしがありギガンレスの膝に刺さった。
しかし、痛いそぶりも見せずすぐに立ち上がった?
いや、痛かったのだろう。
まぶたに涙がたまっているように見える。
「ふん。ザコとズーみくびりズーすぎたかズー。これはズー兄者もズー退散するずーわけだズー」
ギガンレスはズーと鼻をすすりながら話していて聞き取りづらい。
痛かったんだね。
聞き取れた感じだと何か勘違いをしていそうだが誉められたからどうでもいい。
「それはどうも。」
太陽は少しもうれしくなかった。
逆に進化とかしそうで怖いくらいだ。
「水属性の支配者がこんなところで負けてはならんでな今回は退散させていただく」
ギガンレスも水の膜をおおって逃げていった。
「また逃げるのかよ。これじゃいつになっても倒せないじゃん」
少しほっとしている自分が嫌だった。
「次こそ倒そうね」
二人はその後持ち場に戻って言った。
桜は戻っているときに太陽にアピールをするために太陽の腕に抱き着いて歩いた。
そして質問をした。
「私の・・・・・みた?」
と。
太陽は何のことを言っているのか分からなかった。
「何のことを言っているの?」
太陽は分からなかったにしろデリカシーのないことを言ったしまった。
桜はまた恥ずかしそうに見たのか聞いたが何のことと太陽はとぼけるばかりである。
恥ずかしいことを何度も言わされて少し頭にきていた桜は
「こけた時に私のパ、パンツ見たでしょ」
と、大声で叫んでしまった。
桜は大声で叫んでしまったことに後悔をした。
しかし、旧校舎では文化祭の出し物はどこの団体もしておらず、桜の声は太陽にしか届かなかった
太陽はそんなの見ていないと言っていたが動揺を隠せないままでいた。
太陽が見たことを隠している事が分かってドS心が芽生えた桜は
「私のパンツは何色だった?」
「私のパンツは可愛かった?」
「私のパンツを見ての感想を」
などと言って太陽を困らせていった。
桜のパンツを見たことは事実だが見たよともはっきり言えないでいた。
しかし、太陽は今すぐ桜の質問地獄から解放されたかった。
走って先に教室にでも行って夏美に押し付けていた仕事をやってこの場を流そうとしたのだが、太陽の腕に桜が抱き着いていたので出来なかった。
「私のパンツ・・・・・もっと見たいの?」
などと耳元で桜にささやかれてしまった。
桜が壊れてしまったので理性を殺して謝った。
「ごめんなさい。見てしまいました」
と何度も謝った。
一度は許してくれたが、教室に戻るまで桜のドSなことは続いた。
太陽はおもった。
男はみんな異性が着ている下着を見たいと思って毎日チャンスを窺っている。
しかし、万が一に相手に見られたことがばれてしまった・・・・・
「タイちゃん。まだ何か言うの?」
太陽はその場に固まることしかできなかった。
改めて女の怖さを知った太陽であった。
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