異世界からの救いの手
第16話
「多分この作品も同じところを直してもらうことになると思います」
そんなこと言われなくても流れ的にわかってるわ、と僕を目だけで見ながら
「それについては読んでからどうこう言いますけど、それよりも流れ的にこれは面白くない作品だと思いますので・・・・・・」
もういいです。
何も言わずに読んでください。
【異世界からの救いの手】
作者:水瀬 優
プロローグ
ここは二〇××年の日本。
昔の日本とは違って平和ではない。
経済力や学力など世界ランク最下位しかどの部門もとっていない。
それほど落ちぶれた国となってしまった。
それもそのはず。今この日本にはあるモンスターが現れている。
なぜモンスターが日本にだけ現れたのかというと、この物語の主人公である!
そんなモンスターと戦うべく三人の小さい勇者が現れた。
一人は剣を使う剣士、もう一人は魔法を使う魔道士、最後の一人は銃を使う狙撃手だ。
三人はとても仲が良く助け合いながら戦っていく。
「ハルくん大丈夫?」
「このくらい平気さ」
「
俺たちは今、モンスターをこの七月の石ルビーに封印するために必死に戦っている。
建物はほとんどが崩壊しこの街も壊滅状態。
あたり一面火の海が広がっている。
私たち三人は力を合わせここまでやつらを倒してきたのだがここまでなのか。
そんなネガティブな考えが頭によぎる中でも必死に戦う。
俺の武器は聖剣だ。
その聖剣をやつ首元めがけて振りかぶったが力の使い過ぎなのかやつの首元・・・・・いや、やつに届かず倒れてしまった。
私たちの体力は消耗していく一方だ。
しかし、やつはまだまだ余裕そうな顔をしている。
余裕な顔で俺たちに火の球を手から放った。
今の私たちでは避けることもできない。
そんな状況の中ある少女は立ち上がり得意の銃を踏ん張ることの出来ない体で一発放った。
少女の放った弾丸は命中した。
しかし、やつの投げた火の玉もまた少女に命中してしまった。
「智花」
「チーちゃん」
その後、少女は目を覚ますことはなかった。
私たちがこう戦うようになったのはつい最近のことだった。
あの出来事さえなければチーちゃんは・・・・・・そしてこの街も。
このような未来になるとは今は誰も思っていなかった。
だってこんな平和な世界だったのだから。
《リアルと妄想》
「え? このプロローグって放課後の宮殿。ⅬⅤ.2のプロローグとほぼ同じですよね?」
「そうです。放課後の宮殿。とⅬⅤ.2が発売になるとしても三つの作品を掛け持ちするのは厳しいかと思ってどちらかが売れればいいと思いほぼ同じにしました」
美梨さんは今までに見たことないほどあきれた顔をして起き上がった。
「先生。本気でそんなこと思って小説書いてるんですか? なら冗談抜きで小説家の道からいなくなってください。そうでないのであれば全国の小説家の方々に謝って下さい。それで済むかは分からないですが、今の言葉にはがっかりです。小説家なら作品一つ一つに魂を込めて作って下さい」
美梨さんはそのまま壁に寄りかかり体育座りをして読み始めた。
さっきも言ったが今、美梨さんのパンツは見放題だが今はそんな気分ではなかった。
全国の小説家のみなさん、ファンのみなさん、すみませんでした。
《リアルと妄想》
俺の名前は
十四年間の人生の中でふわふわした時間を経験したことのない俺は今をとても充実いている。
リア充だ。
リア充と言っても彼女はいないが毎日が充実している気がするほうのリア充だ。
家に帰るとお帰りなさいと言ってくれる人がいて、朝昼晩とご飯を作ってくれる人もいておはよう、おやすみと言ってくれる人がいる。
しかも、二人のかわいい女の子と一緒に暮らせるなんて誰が僕にこんなご褒美をくれたのか。
貧乏だった生活も少しずつ普通になってきていると思う。
「ハルくん! 見てないで手伝ってよ〜」
「ハル! 白い液体で濡れちゃったから一緒に朝風呂しよう」
手伝いますが朝風呂はしません。
どうどうと見れるのは嬉しいけどやっぱりどうどうよりもあ、見えちゃったみたいな方がレアな気が――――って何言ってんだ俺は。
一発自分の頬を殴り、朝食をとりながらメッセージアプリ『QINE』使ってメッセージを送っているから不注意になるんだって何回注意したことかと思いながら幼なじみの幼なじみのトモがこぼした牛乳を
トモがお風呂に入っている間、適当に返信しといてと言われてトモのQINEを見てみると・・・・・俺は何も見ていない。
いつとったんだ? 尋問でもしようかと思うほど衝撃的な写真がトモの友達に送られていた。
俺の寝顔やお風呂姿を送ったところで誰が喜ぶんだと思っているとありがとぉぉぉおおお。
後でお金は払うからと返信が来た。
俺は即座にトモの携帯から写真を全て消した。
お風呂からトモが出てきた今の時間は八時三十分。
学校についていなくてはならない時間は八時四十分。
「十分しかないぞ! 早く急げ!」
玄関で俺とチーちゃんはトモを待つ。
「まってー今行くから」
靴下を上げ、ワイシャツのボタンを真ん中のところだけ留め、スカートを上げ膝が出ているかを確認し、ワイシャツの下の部分を結びリボンをつけながらこっちに走ってきた。
「お待たせ〜。いこー! いこー!」
と一人で走っていったのを二人で追いかけた。
なぜ俺がこんなにもリア充になったのかと言うとこんなことがあったのだ。
七月七日(金)
俺は夕飯(駄菓子)を買いに深夜のコンビニへ向かった。
コンビニの中には店員さんしかいないのにコンビニの前に小さい女の子が一人座っている。
その子はおとなしそうで一緒にいて安心しそうなオーラが出ている気がするいやし系タイプだと思う。
知り合いとは反対で下ネタを言うと恥じらいそうだ。
俺はその子の事を知らないと思うが知り合いと似ていたためつい声をかけてしまった。
「智花、こんなところで何してるんだ?」
女の子は不思議そうな顔をしてこちらを見る。
やっぱり、違う人だった。
恥ずかしくなりコンビニの中に入り夕飯(駄菓子)を買う。
出るとその女の子の姿はなかった。
誰だったのだろうと俺の住んでいるボロアパートに帰ると家の前にさっきコンビニの前にいた小さい女の子がいた。
「きみってさっきコンビニの前にいた女の子だよね?」
女の子は縦に首を振る。
「ここは俺の家だけど俺に何かよう?」
また、縦に首を振る。
「立ち話もなんだし、うちに入んなよ。ちょっと待っててね」
俺は玄関を開け知らない女の子を家に上げた。
狭い部屋の真ん中にあるちゃぶ台の所に座ってもらいお茶を出した。
女の子は小さい声で「いただきます」と言いお茶をちびちび飲んでいく。
「俺の名前は中島春翔。きみの名前は?」
女の子は体が温まり元気が出たのか日常会話で話すくらいの大きさで自己紹介をしてくれた。
「私の名前は
ミハルリとはパラレルワールドの地球の事らしいが
ちゃぶ台の上にあった紙に
「信じてくれないのもしょうがないことだと思いますが、智花さんと私は多分声が違いますよね? それは別の人物だからなんです。私は春翔さんを守りにやってきました」
なぜ守りに来たのか聞いたが、それは忘れたと話してくれなかったが女の子をこんな暗闇の中出ていけとはいえないので留めることにした。
ってか、待てよ?
女の子と一夜過ごすんだよね?
そりゃあ元気になってきたわ!
多分お互い初だけど楽しく・・・・・・って何を考えているんだ俺は。
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