依存関係を構築するための妹という記号について
どーも、どーも。
お久しぶりです。
お元気していましたか?(反語)
久しぶりすぎて、どのテンションではじめたらいいのか、わけわかんないです。
今まで、何していたかだって?
自主的に休暇をいただきましてね。
ずっと自宅警備ですよ。
笑いたくば笑うがいいさ。
はは。
ははは。
ははははははは。
で、なんで6月って祝日ないの?
*
ということで、有り余る人生の余暇時間を有効活用しようとおもいましてね、ある動画を見返していたんですよ。
わたしの好きなあのアニメ。
みなさんもご存知かとおもわれます。
「真実はいつもひとつ!」
はい。
「ドイル・乱歩、探偵さ」のやつですね。
てか、すごいよね。
この表現だけでなんのアニメかがわかるって。
これだけじゃなくて、
ちょっとした台詞もイカしてるとおもうんですよ。
「せやかて工藤」「助けて新一」「ワシじゃよ」「バーロー」などなど。
台詞だけで登場人物がわかっちゃう。
漫画の中の彼らが小説の世界に現れたとしても、ちゃんと台詞によってキャラクターわけができるわけです。
強烈な個性というわけです。
*
言い換えると、あの作品は台詞による登場人物の記号化が成功しているといえるでしょう。
例えば、それはラムちゃんの「ウチはラムだっちゃ」等の語尾や言い回しであり、広義ではそれに該当するでしょう。
機動戦士や不思議な冒険では作中に名言的なものがあり、現在でも日常生活でこれらの名言が使われることもありますよね?
知っている人はすぐに元ネタの登場人物とその時の状況が想起されるというあの現象です。
台詞の言い回しひとつで、それが外見や内面を含めたキャラクターの記号となって、登場人物ないし作品が、読者や受け手の中で再構築されるわけです。
ある種の教養であり、人々の共感ポイントであるわけです。
この方法を用いると、作品や登場人物は後世まで伝わっていく気がします。
これぞ、THEミームって感じ。
わたしも名言残したいなー、なんて憧れちゃうわけです。
*
しかしながら、個性的なセリフが反対に無個性的になることもあるとおもうんです。
例えば、ツンデレ妹、という属性。
「もう!お兄ちゃんなんて知らないんだから!」
これだけでいいんです。
でも、特定の誰とかではないんです。
あくまで属性であり、個性が表現されるわけではない、ようにおもいます。
誤解を恐れずにいいますと、
台詞の言い回しによってキャラクターの器だけ整えたのがツンデレ等々のキャラクターの属性のような気がします。
で。
だいたいのいわゆる妹キャラってこういう台詞言わせちゃって、勝手にツンデレ属性も付加されちゃっているとおもうんですよね。
ワカメちゃんですら、その気がありますよね? よね?
*
こういった、一般化された妹という記号がいまいちわたしの感覚とはあっていない、と感じています。
妹は兄である主人公即ちおまいらを頼られる存在たらしめるみたいな感覚。
「さすがですおにいさま」にしても、「おにいちゃんったらわたしがいなきゃほんとだめなんだから」にしても、妹は主人公と依存関係を構築するための記号になっていて、妹を自律的な個人であるとしているものはわたしはあまり知りません。
無口系同級生もしかり。
うーん。
月に変わってお仕置きよ?(特に意味はない)
上記に依存関係、というワードがいきなり出てきていますが、なんといったらいいのでしょうかねー。
主人公のキャラを引き立てるために配置されたストーリー上のスパイスキャラ、とでも言いましょうか。
また、妹は兄がいないと成立しませんよね。
互いがいて、互いのキャラだてがなされる。
そういう意味では依存関係と言えるのではないでしょうか? という感じで使ってみました(という言い訳)。
ちなみに、依存関係については、恋人役に求めてもいいはずですが、あえて妹にその関係性を持たせる意義は、恋人は別れるかもしれないが、妹は血縁関係にあるため関係性が崩れることはほぼほぼないということを保証するためであり、それがゆえにエンタメで利用されやすいとわたしは見ています。
じっちゃんの名にかけて!(特に意味はry)
*
そうそう。
先ほどのイソノ家次女ですが、彼女の個性を堀川くん(変態)で埋めようとさえしているようにおもいます。
「もう!おにいちゃんなんて知らないんだから!」
ほらね、彼女の代わりはいくらでもいるの。
ワカメちゃんの個性とは一体なんだったのでしょうか?
それでもワカメちゃんは没個性というわけではないようにおもいます。
もしかすると、個性とは関係性の中で生じるもの、あるいは関係性構築のために作られたもの、なのかもしれませんね。
という、お話。
それでは、問題です。
わたしの個性とは、なんなんでしょう?
あるいは、あなたの個性とは?
他者との関係によって、それらの表現系が現れるのかもしれませんね。
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