いやいや、わたしが実にキレているのはだね

はぁ?

マジ、なんなの?

この世界狂ってるの?


どうも、滅多にキレないわたしです。



いや、ね。

常日頃からなんとなくうすうす感づいていたんですけれど、既婚者から言い寄られすぎなんです。

わたし。



来るもの拒まず去る者追わず。

とりあえず、嫌いじゃなければ優しくはできる人種。

最初からこのスタンスで自由気ままに生きてるんですよ、わたしは。


自分で言うのもなんなんですけれど、わたしは本当に素敵な人間に違いないんですよ。

世界の包容力の全てがここに集まってるはずなんですよ。

みんなが欲しがる幸せがここに詰まっているんですよ。



それなのに、なぜか。

未婚女子からは全くモテない。

気になる人からは振られる。

それでいて、既婚者からは急に手を繋がれたり、密室で襲われたり、ベビーカーに乗せた子どもが目の前にいるのに「子ども、邪魔なんだよねー」っていってきたり、ステディにならないかって誘われたり。



自分勝手すぎるでしょ、君たち!

いつも、女子から使われるだけ使われて、傷付いているのはわたしなんだよ!


既婚女性諸君!!

あなたたちには、守ってもらえる人がいるでしょうが!

誰かの前で愛を誓ったでしょうが!

一生添い遂げると誓ったでしょうが!!


わたしにはだれもいない。

ひとりで闘っているんだ。



泣けないオンナのやさしい気持ちを、あなたがたくさん知るのですか?

泣きたいのはこっちだよ!



癒されたいがためにわたしとコミュニケートしようとするのはやめてください。

あなたはあなたの道を自ら決断したんです。

わたしごときの存在でそんな簡単に気持ちが揺らぐくらいなら、はじめから結婚なんてしなければいい。

結婚生活に本当に必要なのは、エロスじゃなくて、アガペーなのだよ。少なくともフィリア。



後悔するくらいなら、焦って結婚する必要もないでしょう。

結婚は2人でするものじゃあないのです。

家同士がするものであって、かつ周りのみんなと幸せになるためにするものです。


親や友人、子どもが幸せにならないような結婚を、自分たちだけのためにするってなんかおかしくない?

そんなの幸せになれるはずがないじゃないか。




もちろん、わたしが無職だということが、未婚女子からモテない究極の理由なのだ。

そんなのとうの昔にわかっとるわいや!



でも、いまはお金は無くとも、働こうと努力しているし、

一応バイトしながら貯金もがんばって生活しているし。

そういう経済問題って、男のせいだけじゃなくて、2人で考えて乗り越えていけばいいだけの話ではないのかい?


女子は働かないで済むと思ってるの?

育児や家事も男子に押し付けようとしているのに?

社会構造も平等とかいって、独身男子が2人で生きていけないような作りになりつつあるのに?





いやいや、わたしが実にキレているはだね。


未婚女子がわたしをいい男だと信じてくれてないのに、応援してるよ、とかいうだけいって助けてくれないこと。かつ、その割に結婚によって自分の地位が確立されると、急に接近してきたり、あわよくば身体の関係を求めてくるってこと。


本当におまえら、なんなの?


わたしはいつだって全てを捧げる覚悟があるのに。

わたしが一番あげたいものは、わたしが一番欲しいものは、アガペーなのだ。



マジで、ふざけるなし。


こんなニートごときにいわれるのも癪に触ること必至ですが、世の女性は本当に反省してください。



わたしからのお願いです。

あなたの決意が半端なまま婚姻関係を結ばないで。

あなたの気持ちが揺らぐのは、世の痴漢犯罪者が言い訳するような魔がさすと同じこと、だからね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る