ロストテクノロジー オブ ザ フューチャー
先日、私の地域で花火大会がありました。
今日が花火大会だとわかっていながらも、相変わらずのわたしクオリティなので、外の熱気を気にして、陽が落ちるまでー、とか花火が打ち上がりはじめてからー、とかいって、花火がはじまってもしばらく自宅でだらだら過ごしてたんですけれど、なにもしなくてもお腹は空くもので、せっかくだから出店でも見て回るかと思い立って、意を決して外に出たんですけれど、やっぱり時間は無情なもので、動いたときには花火も出店もほぼほぼ終わりかけていて、これこそ"あとのまつり"だなあなんて言いながら帰路に着いたのですが、帰る途中の商店街、田舎だからでしょうかね、チャラいニイチャンネエチャン五人組が横並びしながらだべっていました。
わたしの目の前を並走しながら。
まあ、じゃまだったんですけれど、花火大会とあって、アルコールが入っていそうだったんで、とりあえず彼らを刺激しないように、彼らの歩みにしたがってゆっくり歩いていたんです。
で、しばらくして。
興味は全くなかったんですけれど、グループの中のひとりが突然大きな声で仲間に質問したんです。
「タケコ○ターとどこでもド○やったら、どっちほしい!?」
唐突でした。
やっぱりドアやろ、
コプターとかもはや無意味、
むしろもしもボッ○スが最強とか、
彼らは盛り上がっていたんですが、
質問した当の彼女は、
「足疲れたしコプターで帰りたい、むしろこのままハワイ行きたい」
といっていました。
どこでもいけるドア使えばええやん。
と、まあわたしの内心つっこみはさておき、今回はそのひみつの道具について考察したいとおもいます。
*
Q. どこでもいけるドアがもし現実に存在したら社会的にどうなる?
A. わたしたちのプライベートはなくなります。また、ドア使用料が発生するでしょう。
源さんがお風呂入っているところに侵入する事案も、のびのびした子が起こしたりしていますよね。ディストピア。
脱獄もおやすい御用。ディストピア。
また、入場料という概念も危うくなります。夢の国千葉ネズミーランドに行きたい放題になってしまいます。なので、あのドアは出力先次第で利用ごとに料金が発生するシステムが搭載されているとわたしは推測します。支払い方法はクレジット一括払いだと予想しています。
いずれにせよ、行ける空間を制限しなくてはいけないようです。
さて、ここでもうひとつの疑問。
Q. どこでもいけるドアがもし現実に存在したら物理的にどうなる?
A. ドアを介した圧力差が発生するため、使い勝手がすこぶる悪い。
たとえば、現在地から出現地に向かって押すタイプのドアだとしましょう。
現在地の圧力が低く、出現地が高い場合、押す力が強くなります。極端な例、ドアは開きません。
例1)現在地 自宅の部屋→出現地 海底
圧力関係が逆の場合、自然とドアを開ける方向に力がかかります。
例2)現在地 自宅の部屋→出現地 宇宙空間
開くだけならいいですけれど、ここにある空気とか宇宙空間に持っていかれそうですね。
逆に現在地から出現地に向かって引くタイプのドアだとしましょう。例1の場合、向こうの圧力が高すぎで、ドアをあける方向に力がかかります。下手すれば閉まりません。例でいうと。海の水がばかばか入ってきます。
例2だと、ドアを閉める方向に力がかかるので、開かないかもしれません。
あと、素朴な質問なんですが、ドア自体は、地面に設置されていないといけないのだろうか?
質量は現在地と出現地で半々なの?
謎だらけ。
*
で、ここからが重要なんですが、
青だぬきのいる未来の世界でコプターやドアってみんながみんな使っているような素振りは見せていないんですよね。
未来の世界でコプターやドアは発明されたのだけれど、なんらかの理由で使わなくなった、つまり、ひみつの道具の技術は世界をディストピア化してしまうため、ロストテクノロジー化してしまったのではないかとわたしは考えています。
科学の進歩は私たちの生活は豊かにしますが、一歩間違えると世界を混乱させるほどの脅威となってしまいます。
実はあの国民的アニメにはそういうメッセージも含まれているのかもしれませんね(適当)。
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