第三章 激戦都市

Fauteur de troubles(トラブルメーカー)

 ―――ピエナ自治領を取り囲む城壁の如き高い壁。

 この自治領に入る為には、街道正面にある正門を通るか、車両や列車が通り魔魂石で守られている交通路を通るしかない。

 

 オストレサル大陸で唯一、他大陸との玄関口となっている港湾都市ピエナ自治領には、多種多様な物品の入出荷が頻繁に執り行われている。だが必ずしも合法的な物ばかりとは限らない。

 戦争が千年間も起こらなかった世界であっても、非合法な物品の売買は陰で行われている。争いに大きな金銭が動かない分、イリーガルな組織がそちらに力を入れると言う現実は、全く持って皮肉な話でしかない。

 そう言った意味でこのピエナ自治領では、他に類を見ない程厳重な警備と、多くの警官、警備部隊を有していた。

 自治領内では全ての魔法士が、強制的にランク1とされてしまい、魔法を使用した犯罪こそ皆無だが、その反面魔法力の低い人であっても、魔力を必要としない密輸入に手を染めやすく、それを取り締まる為の厳重な人員配備が行われているのであった。

 その為の一つが、この異常に高い外壁。中の者は魔法を使って門以外から外に出る事は出来ず、外から飛んで来た魔法士も、ピエナ自治領の壁を超えた途端に失速して地面に叩きつけられると言う寸法だ。

 まるで監獄を思わせる造りに、マサトもアイシュも、驚きの眼差しで高くそびえる外壁を眺めていた。


「……ほんとに高い壁だねー……壁の上から落ちたら、大怪我じゃ済まないね」


 もっともな意見をアイシュが呟いた。それにマサトは頷き、リョーマは「ああ……」と呟き返す事で答えた。


 現在マサト達の立場は、微妙だ。

 彼等が罪を犯したという訳では無い。少なくともリョーマ以外は、だが。

 マサト達はスツルト自治領を、自治領主の目が届かない内にここに至っている。自治領を自分の意志で出る事が禁じられている訳では無いし、その際に暴力沙汰を起こした訳でも無い。しかし現下の状況を鑑みると、スツルト自治領主カムランに、何の連絡もせず、抜け出す様にスツルト自治領を出た事が問題になっていないとは言い切れない。マサト達は殆ど残存していないイスト自治領の生き残りであり、ガルガントス魔導帝国軍が捉えようとしていた重要人物でもあるのだ。

 彼等だけでもそんな立場だが、マサト達と行動を共にしているユファは、帝国の対戦国であるセントレア魔導皇国統治者、皇女である。

 それだけの条件が揃えば、帝国が彼等を指名手配している可能性は決して皆無では無い。

 だがそれを確認した訳でも無い。

 マサトとアイシュは、アクティブガーディアンとそのガーディアンガードとは言え、つい先日まで一介の高校生だ。彼等だけでは帝国の脅威になり得ず、開戦直後の混乱時に、高校生二人をわざわざ追跡するとは考え難かった。それにユファが常に姿を晒している訳でも無い。騒動を買ってでもしない限り、マサトとアイシュが目立つ事等早々無い。

 リョーマに至っては更に厄介だ。

 彼自身もイスト自治領の生き残りだが、マサト達がチェニー=ピクシスに姿を見られた様に、その生存を帝国側に確認されているのかどうかすらも解らない。

 リョーマは「深淵の御三家」である「アカツキ家」の嫡男であり頭領でもある。しかしあの大消滅を逃れ生き延びていると、帝国側に考えられているかどうかは不明だった。

 それだけならばまだしも、彼は先の監視所大量殺戮大破壊を実行した張本人なのだが、その身元が知られ、報告されているかどうかも解らない状況だ。身元を報告されていれば、第一級犯罪者として、当然指名手配を受けているだろうが、そうでないならばピエナ自治領内では、不審者に対する警戒が厳しくなっているだけで、リョーマ個人が追跡を受ける事は無いだろう。

 事情を知らない第三者から見れば、マサトとアイシュはまだ幼さの残る未成年と、リョーマは見目麗しい“女性”なのだから。

 

「マー坊には辛いだろうけど……ここはやっぱり夜まで待ってから潜入しよう」


 リョーマは、その美しい顔に憂いの表情を浮かべて、申し訳なさそうにマサトへそう告げた。

 

 ―――マサトの疲労は限界に達していた。


 スツルト自治領を出てからの強行軍と、その途中で行われた魔獣との戦闘は、“逃避行”や“実戦”に不慣れなマサトの体力と精神力を根こそぎ奪っていた。今のマサトは疲労困憊ひろうこんぱいの様相を呈しており、その顔にも血の気が少なく蒼ざめている。

 いつ倒れてもおかしくない体調であるマサトには、確りとした休息が必要なのは見て明らかだった。本来ならばすぐにでもピエナ自治領に入り込み、何処かの宿で身を横たえる事が望ましい。

 だが、やはり人目の多い昼日中に街中を歩く事には、高いリスクが伴うとの判断だった。どこで誰が見ているかも解らず、如何に魔法を使用しなくても高い戦闘力を有しているマサト達であっても、街中で騒動を起こす事は彼等の望むところでは無い。立場上、揉め事は少なければ少ない程良いのだ。

 

「……そうだな……日没まで後2時間ぐらいか……それまで軽く休憩を取って、陽が沈んでから街中に入ろう……」


 もはや気力で体を動かしている様に見えるマサトが、声を出すのも苦しそうに、リョーマの提言に賛同した。そう告げたマサトは、アイシュの肩を借りながら木陰に腰を下ろす。

 気丈にも弱音を吐く事無く、何とかリョーマ達に追従していたマサトだったが、彼の言葉で一気に気が抜けてしまったのだろう。

 魔魂石の効果が届かない自治領外であり、交通路内でも無いが、外壁が目の前に臨める程街に近付いているこの場所ならば、凶悪な魔獣に襲われる様な事も無い。座り込んだ途端、気を失う様に眠り込んだマサトを、誰も咎める事は無かった。

 



 周囲が闇に包まれだし、空には赤と青と濃紺の不思議なコントラストが描かれている。

 “逢魔が時”と呼ばれる、夜の闇よりも余程闇に包まれた時間を利用して、マサト達はピエナ自治領の外壁を超える事にした。堂々と正門を通り、身分を明かす等と言った愚策を取る様な事を、流石のリョーマでも採らなかった。

 彼等が取った方法は至極シンプル。何の道具も使う事無く、目の前にそびえ立つ外壁をと言う物だった。

 リョーマはマサトとアイシュに無言で頷き合図を送り、軽く屈んだと思った次の瞬間、信じられない位の高さにまで跳躍し、更に空を蹴って有り得ない方向へと向きを変えて、外壁の上へと辿り着いたのだ。


 ―――暁流体術技法の一「昇龍」

 “暁流拳術”「隼」の応用技であり、本来ならば前方への高速移動攻撃を行う「隼」の動きを、上方向に向ける事で、常人には成し得ない程の跳躍力を発揮する事が出来るのだ。

 それでも、ただ単に高く飛ぶだけならば、戦闘の技術として使うには余り向いていない。飛び上がった体はその後地面へと向かうだけで、落下するだけの体は相手の標的にしかならない。魔法が使えればそれでも応戦する事が可能だが、元々魔法が使えない前提で研究されて来た武術である。「昇龍」を実戦レベルに昇華させる為には、空中でも方向を変える事が出来なければならない。長い研鑽けんさんの末、「隼」の速度で出した蹴りを使う事で、大気の壁を蹴り、その反動で向きを変える技法を編み出した。これにより「昇龍」は実戦での使用にも、移動術としての使用にも耐える様になったのだ。勿論目の前の壁に登り立つ等造作もない事だった。


 因みに「深淵の御三家」では技術の共有が図られており、それは何も魔法技術だけではない。

 「三日月流剣術」「暁流拳術」「宵闇流槍術」にも技術や技法の共有が成されており、各流派の呼び名を冠してはいるが、その実は同じ技である。勿論各流派独自の技も研究されており、全てにおいて共有しているという訳では無い。これは同じ一族であっても「他流派」と見る事でライバル心を向上させ、切磋琢磨する事を考えられたからだ。

 

 外壁の上に立ち、中の様子を伺ったリョーマは、眼下で待機していたマサト達に合図を送る。それを見て二人も彼と同じ様に、高く跳躍を果たしたかと思うと、空を蹴り方向を変え、同じ様に壁の上へと降り立った。

 魔法の発達による弊害とも言えるのか、または千年間争いが無かった事での油断に依るものなのか。高く強固な外壁を侵入してくる等想定していないらしく、彼等の周囲に監視の目は無かった。


 無事ピエナ自治領内へと潜入を果たしたマサト達は、その足ですぐさま宿を探す事にした。行動時の拠点とする為なのは勿論だが、何よりもマサトの体力回復を図る為である。単なる疲労だと思われるのだが、本来の動きには程遠くなってしまう様な疲労を蓄積していては、この後の行動に差し障ってしまう。

 街中を行くマサト達は、何か不思議な感覚を感じていた。

 千年の時を経て戦争を経験しているのは、このピエナ自治領に住む住人や、この街を訪れる人々も同じはず。だがこの街は戦時下らしからぬ賑わいを見せていたのだ。

 戦争が始まって、何処よりも迅速な行動を取り、帝国から自治権をもぎ取ったスツルト自治領とは違う、戦争等どこ吹く風と言った雰囲気を街全体が醸し出していた。

 風に乗って流れて来る、港町特有の潮の香に混じって、雑多な人混みの喧騒と、それらが生み出す人間独特の臭い。酒、たばこ、食べ物を焼くまたは煮ている、汗を含んだ衣服、その体臭、とにかく人が密集してそこに出来る賑わい、その全てを内包した匂いがマサト達の鼻孔をくすぐったのだ。リョーマは勿論、アイシュも、疲労困憊ひろうこんぱいである筈のマサトでさえ、思わずその喧騒に紛れたくなってしまうのは、どこか祭りの雰囲気に近い物があったからだろうか。

 しかし三人は、楽観出来ないマサトの容体を鑑みて自重し、本来の目的である宿探しを優先させた。これだけ人が活気に溢れ、交易を生業としている都市なのだ。安いなりにも小奇麗なビジネスホテルは、数度に及ぶに遭いながら、驚く程すぐに見つかった。

 ホテルでは女性のアイシュと、男性陣に分けて二部屋用意して貰ったのだが、部屋に着くなり倒れ込む様に眠り出したマサトが発熱し出し、その看病にアイシュが同室を希望した為、リョーマが別の部屋を使う事になった。

 その夜は全員の休息を考えて行動は自重し、本格的に動き出すのは明晩からとした。実際休養が必要なのはマサトとリョーマのみであり、アイシュに肉体的疲労は殆ど。しかしマサトがこんな状態では、アイシュが気に掛けて、何をするにも専念出来ないだろうと言う思いやりからだった。

 この街で彼等が行おうとしている事は、主に二つ。

 一つは当然、この大陸から出る手段を探り、それを入手する事。

 今は大きな動きを見せていないガルガントス魔導帝国も、いつ大掛かりな軍事行動を再開するのか解らない。また、万一帝国に動きが無くとも、セントレア魔導皇国から、オストレサル大陸各自治領を解放する戦闘が仕掛けられるかもしれない。そのどちらの場合であっても、旗頭たるユファが不在では行動に統制を欠く事に疑いはない。彼女には早急に、皇都セントレアへと戻って貰わなければならないのだ。

 それにマサト達が安息出来る地は、このオストレサル大陸に存在しない。この大陸は現段階において、仇敵たるガルガントス魔導帝国が支配しているのだから。

 二つ目はその帝国軍の動き、そして当面の目的を知る事である。

 この街から出る手段を得ても、帝国軍の動きと重なってしまえば、行く先々でトラブルや問題の火種を抱えてしまう事になる。帝国軍の動きとずらすか、先んじる必要があるからだ。そして帝国軍の目的を知る事が出来れば、次にどう動くか大よその見当を付ける事が出来、ユファが帝国軍に対する為の判断材料にもなる。

 ガルガントス魔導帝国の本土となる、旧ガルア自治領は此処より遥か東方に位置し、この地に赴任している司令官が、どれほどの情報を有しているかは解らないが、可能な限り、情報は多い方が良いに違いないのだ。


「それじゃあ、アーちゃん。後を頼むよ」


 兎にも角にも行動は明日の夜から。今は休息を優先する時なのだ。リョーマはマサトの看病をアイシュに任せて、自室へ戻ろうとし、アイシュにそう声を掛けた。


「……リョーマ様……」


 部屋のドアノブに手を掛けたリョーマへ、低く押し殺したアイシュの声が返答されて来た。ビクリとリョーマの動きが、ドアノブを握ったまま止まる。

 

「……リョーマ様。お部屋で、隣の部屋で休息を取られる……のですよね……?」


 彼が動きを止めたのを見計らった様に、アイシュの言葉が続いた。ギギギ……と、まるで油の切れたロボットの様な動きでアイシュの方へと振り返るリョーマ。

 振り返ったリョーマの視線には、眠るマサトの為に室内の明かりを落とし、その中で彼の眠るベッドの傍らに座り、彼の方へと体を向けているアイシュの背中が見えた。

 ただ静謐せいひつに、マサトの横で姿勢よく座っているだけのアイシュであるにも拘らず、リョーマに目には、彼女が何かとんでもない存在の様に映っていた。

 彼女が発した言葉は穏やかで、彼女の後姿に魔力は勿論、殺気や怒気といった物は感じ取れない。それなのにリョーマには、彼女の体から何か仄暗いオーラが湧き立っている様に見えたのだ。この時点でリョーマは別段、何も悪い事をした訳では無い。にも拘らず、リョーマの全身からは、彼を凍りつかせるに十分な冷たい汗が噴き出していた。


「……も……勿論だよ……アーちゃん……お……俺も当然……や……休みますよー……」


 震える声でそうアイシュに答えるリョーマ。何故か挙動も不審になっている。

 リョーマがそう答えて、次にアイシュが口を開くまで僅か数秒。しかしリョーマにはその数秒が、数分にも、十数分にも感じられた。


「……そう……ですか。そうですよね。先程があったばかりなのに、まさか街に繰り出そうなんて、流石のリョーマ様も考えてはいませんよね」


 相変わらずアイシュはリョーマの方を向こうとはしない。当然リョーマにはアイシュの表情を見て取る事は出来ない。それが余計に、彼女の心中を探れなくしており、リョーマには恐怖に感じられたのだ。


 因みに先程の事と言うのは、このホテルを見つけるまでの僅か三十分余りの間に、リョーマ達は四回程ナンパに会った。

 マサトに寄り添っていたアイシュを考えれば、ナンパにあったのはリョーマ一人だったと考えられる。下手をすればその辺りに存在する「美人なお姉さん」より余程美しい彼は、明らかに周囲から浮いていたのだ。そしてこの街に滞在する船乗りや、港湾で働く荒くれ者達が、彼の様なに手を出さない訳は無い。

 言い寄って来る男達の言葉を、リョーマは即座にしていたが、その都度マサトとアイシュが間に割って入り、特に大事とならずに済んだのだった。もしマサト達がそうしなければ、瞬く間に周囲は血の池と化していただろう。

 

 ―――無言……。

 アイシュの言葉を最後に、この部屋を重苦しい沈黙が支配する。いや、重圧に感じているのはリョーマだけかもしれない。彼はやましい事をしていないにも拘らず、既に後ろめたい気持ちで一杯だったからだ。

 ―――アイシュに彼の考えを見抜かれて。

 ゴクリ……とリョーマが喉を鳴らす音が聞こえた。それを合図とする様に、この部屋の時が動き出した。スッとアイシュは音も無く椅子から立ち上がり、クルリと優雅な動きでリョーマの方へと向き直ったのだ。その顔には、いつも彼女が浮かべている愛らしい笑顔があった。


「それではリョーマ様、おやすみなさい。マー君の看病があるので、そちらに食事などを用意出来ないのが心苦しいのですが……」


 そう言って腰を折るアイシュ。ユックリとした、美しく取られたその所作は、姿勢よく礼儀正しかった。だがそれすらもリョーマには動揺を誘う動きに見られたのだ。


「き、気にする事無いよ。マー坊の看病がゆ、優先だからね。な、何かあったら隣へ呼びに来てよ。は……ははは……」


 最後に乾いた笑いを漏らし、そう告げ終える前に後ろ手でドアを開けたリョーマは、逃げる様に退室し自室へと駆け込んだのだった。


(こ……今夜は街へ繰り出すのは、や……止めておこうっと……)




「まったくもう……リョーマ様には反省って言葉が無いんだから……」


 リョーマの飛び出して行ったドアを見つめながら、独り言のように呟くアイシュ。その言葉に呼応するかの様に、小さな光の球がマサトから湧きだし、そのまま小さな、羽根を持つ人間を形作った。


「あやつは天性のトラブルメーカーじゃのう……武術も魔力も申し分ない実力なのじゃが……」


 ガイスト化したユファが、アイシュの言葉に答える。先程の数度に亘るトラブルを、ユファもマサトの中から見ていたのだ。


「それも別に、リョーマ様の責任って訳じゃないんだけど……結果が大参事じゃあ、笑い事で済まないもんねー……」


 苦笑気味にサラリと言ってのけるアイシュだが、ユファは到底、冗談事に受け止められなかった。そして一つの想像に身震いした。

 昼間の帝国軍監視所における大破壊。その場に居た帝国兵は勿論、魔獣をも巻き込んで、その全てを消滅させた一連の原因は、リョーマが帝国兵に女性扱いされたからではないか。そんな想像が浮かんでいたのだ。

 もしユファの考えている通り、それが真実ならば、リョーマはトラブルメーカー等と言う生易しい物では無い。いつ爆発するか解らない爆弾に等しい。


「あ、あやつには、常に注意が必要じゃな……我らの為にも、そしてこの街に住む住人達の為にも……」


 図らずも半分はユファの考えた通りだったが、それを彼女が知る事は無かった。

 ユファの、驚愕し思いつめた様な呟きに、アイシュは小さく溜息をつくだけで何も答えなかった。

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