第9話
ねぇ、チーとあなたたちどこに住んでたの?
ボクたち遠くからここに来たんだ。
ここは日本だよね。
わたしたちがいたのはバリ。
バリってインドネシアのバリ島?
じゃあチーもバリ島にいるの?
そうよ。 日本にいたけど腕のお花が原因で日本に住めなくなったんだって。
街を歩くとみんながジロジロ見るんだ。
大好きな人の家族にも、もう会わないほうがいいって言われたらしいよ。
それでバリ島に?
暑い国で日焼けして花を目立たなくしたかったみたいだよ。
ふふん、チーって単純だね。
それで目立たなくなったの?
ならない。 だから消したいと思ったみたい。
いつも長袖のシャツ着てればいいのにね。
あなたたちを作ったのはタトゥーと関係があるの?
わからない。
でも、何かに熱中していたかったからじゃないかな。
大好きな人がネコを飼っていたんだって。
それでネコをそばに置いておきたかったけど同じネコは無理だから作ったんだ。
器用なのね。
おかげでわたしたちが作られたのよ。
長い話になるから明日また話すよ。
そうね。 ゆっくり聞きたいから明日にしよう。 おやすみ。
おやすみ。
おやすみ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます