【へ】ヘリオトロープ

 『ヘリオトロープ』はムラサキ科 キダチルリソウ属の花です。

 ペルー原産で、紫水晶を思わせる美しい色をしています。別名は『木立瑠璃草きだちるりそう』といいます。


 別名には他に『匂紫においむらさき』『香水草こうすいそう』というのもあります。その名の通り、花には芳香があって香水の材料にもなってきました。

 フランスのロジェ・ガレ社によるヘリオトロープの香水こそ、わが国に輸入されて市販された最初の香水だそうです。花言葉に『陶酔』『余韻』『甘い誘惑』といった言葉があるのも頷けます。また、夏目漱石の『三四郎』にもヘリオトロープの香水が登場します。


 香りをテーマにした短編小説を書いたこともありますが、香りというのは音楽と同じくらい記憶を運んでくるものだと思います。

 ふとしたときに嗅いだ香りが、以前にそれを嗅いだときの記憶を蘇らせるときってありますよね。

 『永遠の愛』『余韻』という花言葉のように、香りをまとった記憶とはなかなか忘れがたいようです。


 ほかには『献身』『熱望』『誠実』『私は貞節を守ります』などの花言葉があります。

 ぼんぼりのような可愛らしい姿そのものに、なんだかしおらしいイメージですね。


 ヘリオトロープは1/27、5/24、5/25、5/27、6/25、10/1、10/23の誕生花だそうです。



 ヘリオトロープの花言葉一覧:『献身』『献身的な愛』『熱望』『誠実』『忠誠心』『永遠の愛』『永久の愛』『陶酔』『余韻』『甘い誘惑』『私は貞節を守ります』

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