花言葉あいうえお

な行

【な】菜の花

　菜の花はアブラナ科の植物です。

　春を告げる花というと『菜の花』を挙げる方も多いのではないでしょうか。

　眩しいほどの黄色が揺れる様は、花言葉に『快活』『明るさ』とあるように、冬にくたびれた気持ちに映えるといいますか、すっと陽だまりが落ちてきたようにほっこりします。

　どこか懐かしい気がするのは、1914（大正3）年『尋常小学唱歌 第六学年用』に初めて掲載された『朧月夜』という歌の歌詞に登場するからでしょうか。作曲は岡野貞一、作詞は高野辰之になります。彼らは『故郷』『紅葉』『春の小川』などの唱歌を生み出した名コンビです。

　ある日、庭いじりが趣味の舅が「春は黄色い花から咲くんだよ」と言っていたことがありました。これ、つまり早春には黄色い花が多いんだそうです。

　言われてみれば、春の訪れを告げる福寿草やロウバイ、たんぽぽ、そして菜の花もそうですね。花言葉に『初々しい』とあるのも、早春の花だからでしょうか。

　与謝蕪村は『菜の花や 月は東に日は西に』と詠んでいますが、波のように揺れる菜の花が目に浮かぶようです。

　蕪村の作品はしっとりしたイメージに思えますが、花言葉そのものはとても明るいものが多いです。『元気いっぱい』というのはやはり色からきているんでしょうか。

　そうそう、菜種油を思わせるのか、『料理』なんて花言葉もあります。

　私が面白いなと思う花言葉が『豊かな財力』『財産』『豊かさ』というもの。黄色い財布がいいっていうけど、黄色い花も金運に効果があるのかしら……？

　菜の花は2/6、2/24、3/1、3/7、3/10、3/16、3/27、4/1の誕生花です。

　菜の花の花言葉一覧：『快活』『初々しい』『競争』『財産』『豊かさ』『快活な愛』『小さな幸せ』『豊かな財力』『元気いっぱい』『協調性』『調和』『明るさ』『料理』