心臓から出てきたもの
心臓が痛くてたまらないので病院に行った。「心臓に何か詰まっていますね」医師は言った。緊急手術だ。三時間かかった。麻酔から覚めた僕に、医師が笑って言う。「こんなものが出てきましたよ」僕は医師の手のひらに乗る物体を見つめた。「怪獣消しゴムだ。火山怪獣ドムモだ」「誤飲されたんでしょう。それがなぜか胃で消化されずに身体中を周り、心臓にたどり着いたんでしょう」医師はドムモを僕に手渡すと、病室を出た。僕は一人になった。僕はドムモにつぶやく。「三十年間にわたり、胃酸に耐えた修行、ご苦労。今こそ世界を破壊し尽くす時だ。行け!」僕はドムモを病院の庭に投げた。ドムモは巨大化し街を破壊しだした。「それで良い」僕、バリカン星人は言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます