第9話 私の中の七不思議

 皆さんにもあると思います。自分の中にしまってある不思議の一つや二つ。私はその中でさらにジャンル分けして七不思議としてあります。

 その中の一つはやはり内田君に関する不思議。今回はそれを紹介します。


 これまでも内田君の不思議っぷりは理解できたと思います。大まかに省略すれば関西弁の宇宙人といったところでしょうか。うーむ、なかなかにシュールな感じがしますね。そんな内田君に1か月ほど起きた不思議というかミステリーというか怖いというか、というような話。


 それは内田君が座ってるときに必ず起きました。今思えば幻覚だったのかもなんて思ったりしています。

 いつものように内田君と楽しく会話していた時の事です。

「あれ?内田君、なんかズボンから黒いのが――――っ!?」

コロンッと黒い何かが内田君のズボンの中から飛び出してきました。

「ん?俺のズボンがなんだって?」

「あ、あー!何でもないよっ見間違いだったみたい」

それはものすごく不気味なものでした。

 黒くてウゴウゴしたその何かはものすごい不気味なオーラを放って、まるで本人には教えるなと言わんばかりの迫力でした。最初こそズボンから出てくるんだからアレしかないと思っていたのですが、あれ茶色ですしね。それにウゴウゴしてましたし。


 それから約二か月間、その黒くてウゴウゴした何かは内田君が座る度にズボンから出てきました。そしてその後それを見たものは誰もいなかったと言います。あれはいったい何だったのか。もしかしたら内田君の奇行に意気投合した霊がいたのかもしれません……


 どうでしたでしょうか。ほんとにこんなことがあるんだから世の中って不思議ですよねぇ。あ、内田君が不思議なだけですかね。何せ宇宙人ですし。本人にこの話したら驚きますかね。私個人としては「実はあれ、―――」みたいな展開を是非期待したいですね。

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