ギャグ小説 短編集

タカメン

第1話 爆破実験

 20××年の春。平和な日本でとある組織によるとある作戦が行われていた。


「こちらα班ジャック、爆発物設置完了。目標が接近するまで待機します。どうぞ」

 ジャックと名乗ったその男は数々の修羅場を潜った体から出る存在感を完全に消し去り、あたりの闇と一体化する。そして他の班の報告を静かに待った。


「こちらβ班クイーン、目標が接近中。まもなくエリアBからエリアCに移ります。α班が目標を視認しだい現場の判断に任せます。どうぞ」

 目標にされている男性はそんなこととはつゆ知らずエリアCへの扉を開けた。


「こちらα班ジャック、目標を視認。爆破まで……3、2、1!」

 男性が地点Xに入ったその瞬間、ジャックは手に持った起爆スイッチを押した。その瞬間男性の目の前が光り輝き半径2メートルを吹き飛ばす大きな爆発を起こした。


「うわああああ!!なんてことだ!俺の、俺の大切にしていた……




              ふとんがふっとんだーー!!」

男性の声は爆発の音より大きく辺りに響き渡ったそうだ。

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