主人公を典型的なオタク少年にして、サブカル読者を共感させるという手法は、今では珍しくもなくなりました。
そんな奴なのに、およそオタク趣味から程遠い社交性抜群な美形男子が親友だったりするのは、二人の落差を提示してキャラ立ちさせるためでしょう…主人公だけが一方的に打ちのめされる立て方ですけど(笑)。
しかも、親友から「恋人が家出したから探すのを手伝ってくれ」と頼まれます。
非モテオタクがなぜリア充に手を貸さなきゃならんのだ、当てつけかよと(笑)。
様々な状況証拠から次第に恋人の失踪先を突き止めるわけですが、ちょっとした機転の利かせ方でうまく主人公の明晰さを演出できており、今後に期待が持てます。
これから恋人の行方がどうなるのか、どんな理由で失踪したのか、どんな事件が起きるのか、先が気になって仕方がありません。