フェミ勉強@4月29日開催用 勉強会感想 題材スピヴァク

@maromin

第1話 第二章 脱構築に仕事をさせる 第三章 サバルタンから学ぶ 読書会感想

題材 スピヴァク スティーブン・モートン著


※ 抑圧された対象に自由を説明する事すら、支配する言語、暴力になりえるのでは


サヴァルタンは語る事ができるか?


当事者性が必要であり

啓蒙的なバイアスを持ってしまう他者は代弁者とはなりえない


外密性の空間において、身内には話せない内容でも、遠い他者には


話すことが出来る心理性がある、ただし、どこまで自明性があるかはわからない




女性割礼を具体例とした高齢者女性から成人女性から施される宗教的慣習は、


サティのように彼女らが自らの死を寡婦殉死という古来からの、尊ばれる未亡人の


在り方という背景に近似している


どちらも凄惨な因習ではあるが、純潔であることが彼女らのアイデンティティ


自己判断の決定であり、他者には揺り動かされない・・・動かせないリジットである


凄惨にみえる行為であることが、その行為の純粋性を増す


ただ、その行為の先には不可逆的な結果がもたらされ、


彼女ら個人が持つ生命が阻害される


第三者の介入は彼女らの自己決定を侵害する部分であり、行為の意味を歪めてしまう


ブパネシュワリ・パドリのように、特権を奪われた人々のかけがえないのない行為や


体験を語るには、語る側の常識を疑いながら、


注意深く倫理としてのありようを彼女らの近くから語らないといけない


ただし、そのような位置からの言語の呼びかけですら、


彼女らの自己決定された意思を覆すことは限りなくむずかしく


やはり、彼女らの行為と精神性を歪めてしまう


前述の袋小路からの脱却において、

「彼女たちから学ぶことを学習するという辛抱強い仕事をしてほしい」

このスピヴァクの訴えが私には灯明に感じた

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