第17話;予知能力
2学期も、いよいよ残り2週間を切った。体育祭や文化祭が遠い記憶に思え…いや、文化祭は記憶にない。そして修学旅行。3学期が始まって直ぐに出掛ける。だから色んな準備が2学期の内に行われる。少しは友達が増えた教室で、旅行の話題に盛り上がる。少し浮かれ気味になっていた。
「今日、超能力の訓練しない?」
橋本が、ざわつく教室で僕を誘った。驚きだ。あり得ない。彼女も浮かれ気味なのだ。
僕は直ぐにOKを出した。報告したい事、謝って、お礼が言いたい事がある。杉村君や、小百合ちゃんと妖精の事…。今日は全て話せる気がした。だけど決して、浮かれ気味だったからではない。
下校時間になって駅に向かう。ホームで待ち合わせだ。橋本は、いつものように僕を待たせた。
「お待たせ!んじゃ、今日も頑張ろっか!?」
だけど謝りもしない。僕もそれを求めない。いつも僕が待った。たまには待たせようかと思ってみるけど、約束には急いでしまう自分がいる。
「楽しみだねぇ~、修学旅行。」
電車の中でも橋本の口数は多かった。やはり浮かれ気味だ。僕も浮かれ気味だったので『そうだね』と返事をし、いつもの駅まで、いつもの僕ららしくない弾んだ会話を続けた。
今日のメニューは予知能力。楽な姿勢になって目を閉じ、頭の中を空っぽにする。何も考えない。瞑想が心の奥深くに達したら、無の境地から自分の未来を感じ取る。そして見えたものを3つメモに残す。それをお互い交換し、予知した事が数ヶ月先までに現実になったかを確認するのだ。
公園のベンチで、並んで目を閉じる。座禅をするかのようにじっとして、何も考えず瞑想を続ける。傍から見ると危ない姿だ。それを想像して笑いそうになった。すると隣で目を閉じているはずの橋本に、出っ張り始めた横腹を突っつかれた。…彼女は着々と、何らかの能力を習得しているのかも知れない。
訓練が終わり、2人で例の中華屋に足を運んだ。報告は、まだ出来ずにいた。勇気がない訳ではない。橋本は訓練に入ると、他の事が考えられなくなるのだ。
ここは1度、杉村君と食事をしたお店だ。彼の事を伝えたかったし、何より料理が美味しかった。橋本もテンションを上げる。スリムな彼女の好物は、以外にも男っぽかった。焼肉やラーメンのような、がっつりした食べ物が好きだと言う。意外だった。
「そうか…。友達に会って、色々話したんだ。」
料理を待っている間に杉村君と会った事、一緒に練習した事、彼が、自分を信じて頑張っている事を話した。色々と押し付けてしまった事も勿論、謝罪と共に報告した。
「ありがと。」
「?何が?」
「いや…練習をしたのは僕が言い出したんじゃなくて、彼から誘いがあったからなんだ。橋本に教えてもらったおかげで、お誘いを受ける事が出来たよ。」
「…そっか…。」
橋本は、優しく笑ってくれた。
「…で?井上君は、『信じる人』になれた?」
「……。」
その笑顔のまま質問を受ける。少し考えた。もう1度、自分の気持ちを確認した。嘘はつきたくない。
「はいっ、お待ち!」
返事を返す前に注文した料理が並んだ。僕は先日と同じ物を注文し、橋本は、ライスは頼まなかったものの、シャーチューメンとから揚げ、そして肉団子を頼んだ。
「………。」
「?どしたの?食べよ?」
「…う、うん。」
その食欲に圧倒される。他の女子も…これぐらい食べるのだろうか?
「…橋本って、凄く食べるね?」
そうではないはずだ。確認の為、橋本に尋ねる。
「うん?まぁね。元々大食いなの。でも、太ってないからOKでしょ?それに超能力の訓練って、意外とお腹が減るのよね。」
「ああ…そうなんだ。」
確かに、体よりも頭を使った時の方がお腹が減る気持ちは分かる。試験勉強に追い込みを掛けた時、同じ感覚に陥る。僕も腹ペコだ。瞑想には、ダイエット効果があるのかも知れない。
「で?さっきは何言おうとしたの?」
全てのお皿を綺麗にした橋本がお腹をポンポンと叩き、さっき聞けなかった言葉の続きを求める。
「どうしたの?」
「いや…うん…。」
僕も聞かれた事、言おうとした事を思い出して箸を止める。聞かれた事は、『信じる人になれたか?』って事。そして僕の答えは…
「まだ、分からない。」
橋本の顔色を伺う。彼女の目は睨むように僕を見ているけど、口元は笑っていた。
「努力しようとした。でも正直、そう言ったものの努力が何なのか…どう頑張れば良いのか分からなかった。でも今は分かる気がする。『努力』とか『頑張る』は、橋本が言う『欲張り』って事なんじゃないか…?って。」
思った事を素直に伝えた。橋本の顔、全部が笑顔になった。大好きな彼女の犬歯に、僕の心は和んだ。
「もっと簡単な事だったんだって…今はそう思う。橋本が言ってた事も分かった気がするし、杉村君を、素直に応援出来るようになれたと思う。小百合ちゃんの事も…妖精の話も、信じられる気がする。」
「そっか…。何か…嬉しいな。」
返事は相変わらず、語尾が曖昧なままだ。それでも橋本は喜んでくれた。多分…。
外は、冬の到来を感じさせた。寒さで肩と首に力が入る。僕の財布はもっと寒がっていた。橋本から挑まれたじゃんけん勝負に、見事に負けてしまったのだ。3本勝負を望んだけど、彼女は聞いてくれなかった。
寒さを感じるけど、少し歩く事にした。お腹が張り裂けそうなのだ。駅から見て、家とは反対側にある市営のグラウンドの外周を歩く。遅い時間まで照明が照らされていて、サッカーを楽しむ学生がいた。
「あのさ…さっきの妖精の話なんだけど…。」
散歩を始めて最初の角を曲がった時、僕は口を開いた。
「大丈夫。井上君はもう、分かってくれたみたいだから…。」
橋本がそう言って、話の腰を折る。
「うん…ありがと。」
「まだ、不安要素は多いけどね。」
その言葉に苦笑いを返す。相変わらず女性には敵わない。
橋本は、伝えようとした事が分かっていない。まだ僕を不安がっている。だから話を聞けば不安要素は、少しでもなくなると思えた。彼女はきっと、僕の宣言を馬鹿にしない。
「実は、雪の妖精を探してみようと思うんだ。修学旅行先で、そのチャンスはあると思う。」
「……?」
橋本が、きょとんとした表情を作る。
「何処にいるかも分からない。探してみたけど資料もなかった。でも、きっと見つかる。僕が…見つけ出してみたいんだ。」
「……。」
やっぱり馬鹿な話だったのか?橋本の態度が変わらない。
「面白そうじゃない!?私も手伝う!一緒に探そ!?」
「…!?」
立場が変わり、今度は僕がきょとんとする。全く以って彼女は、全ての事に肯定的だ。僕の話を真剣に受け止め、協力してくれると言う。
飛び跳ねる橋本に、僕の迷いは消えた。その姿が愛おしくも思えた。
(…小百合ちゃんも、大きくなると橋本みたいな女性になるのだろうか…?)
「あ~~!!井上君、反則!」
飛び跳ねるのを止めた橋本が突然、叫び声を上げた。
「さっきのメモ!予知した3つの中に『妖精に出会う』ってあったよね?それって予知じゃなくて、願望じゃん!?瞑想、全然出来てない!」
「えっ?橋本、あれ見たの!?」
「あ……!」
訓練中も、頭の中から雪の妖精を消す事が出来なかった。だから予知の1つにする事で、頭の中をすっきりさせようとした。
僕が書いた予知は妖精の事と、母親に叱られる事、そして何故か、橋本がヨガをしている姿だった。でも実際、2つ目は予知として成立していない。2つ目は予知でもなく、日常茶飯事で起こり続けている事だ。予測よりも正確だ。3つ目は…何故そんな姿が思いついたのか分からない。多分、瞑想している姿が座禅やヨガと結びついた。つまり僕が出した結果は、全てが何らかの実体験から連想される事ばかりだった。それ以外の事が思い浮かばなかったのだから仕方がない。
ただ、何故か橋本がその内容を知っていた。予知を書き残したメモは交換するにせよ、当たるまで見ないでおこうと約束していたのにも関わらずだ。
僕は、橋本が落とすであろう雷を後日に引き伸ばす気持ちでメモを渡した。だけど橋本は約束を破って、こっそりメモを見ていたのだ。(彼女は、僕が毎日のように叱られている事を知らない。だから2つ目のメモは、予知として捕らえたのだろう。)
「ずるいぞ!」
こちらも反撃に出る。カバンから彼女のメモを取り出して開いてみる。
『ハ、ズ、レ!あっかんべ~!』
「……。」
メモには予知など1つも書かれておらず、代わりに僕を馬鹿にする落書きが書かれていた。僕はこんなメモを、数ヶ月も大事に保管しようとしていたのだ。
橋本を睨む。拳骨を覚悟した子供のように肩を縮めて、ギュッと目を閉じていた。でも、口元は笑っていた。
「……。」
悔しいけど、何も出来なくなる。卑怯な手口だ。そんな仕草を見せられては、全面降伏するしか他にない。
ほっぺたを、抓ってやろうかと思った。軽い拳骨を落とそうかとも思った。でも、何も出来なかった。全く以って女性には敵わない。女性に対してどう接して良いのか分からない自分を、少し後悔もした。
若しくは橋本は僕に、『魅了』の魔法を掛けたのだ。やっぱり彼女は魔女の生まれ変わりだ。僕は『信じる人』だ。この推理に間違いはない。
「本当に、送らなくても大丈夫?」
「大丈夫!私、駅降りたら家まで3分だから…。」
散歩も終わり、駅に到着。グラウンドの照明も消えた。それでも橋本は、1人で家に帰れると言う。
「家に着いたら電話してよ。」
「井上君、携帯も持ってないくせに。」
「家に掛けてくれたら良いよ。うちの家、夜型人間ばかりだから何の問題もない。」
「大丈夫!安心して。」
橋本の帰宅が気になるけどしつこいのは駄目だと思い、結局、そのまま見送る事にした。彼女が改札を通り過ぎるまでを見守り、遠くに見えるホームから手を振る彼女に、僕も手を振る。電車が来て、彼女の姿が見えなくなると駐輪場に向かい、家までの坂道を自転車で登った。
「……。」
例のコンビニを通り過ぎ、マンションが見え始める。裏山も見える。辺りは暗かったけど、山の状況は確認出来た。山は、次第に丘へと姿を変えつつあった。道路が通るのだ。山を突き抜け、建設予定のマンションも突き抜け、更にその先に続くらしい。
もう、この町で妖精を見かける事はないのだろう。小百合ちゃんはきっと、寂しがるはずだ。それとも町が栄えたら、今度は小人や妖怪を探しに行くのだろうか?その頃は彼女も、橋本ぐらいの歳になっているはず。幻想生物にはもう、関心がないかも知れない。だから尚更寂しかった。彼女の母親と深川さんが企てた嘘も、今は理解出来る気がした。
僕の関心は、小人や妖怪よりも妖精だ。それを小百合ちゃんと一緒に探す事が楽しかった。
「………。」
寒さを我慢し、少しだけ、山の周りで自転車を走らせた。
マンションの駐輪場に自転車を止め、震える体を縮ませる。お腹は既に落ち着いた。橋本が、無事に帰宅出来たか気になる。さっさとエレベーターを上がり、17階を通り過ぎて18階に到着。
…家の前に、1人の中年女性が立っていた。僕の予知は…早速当たった。
「博之!!あんた!こんな時間まで何処ほっつき歩いてんの!?試験勉強もしないで!こっち来なさい!!」
子犬のように身を震わせた。寒さのせいではない。
「!!」
母親の手には、孫の手が握られていた。母親はそれを、何度も謝った使い方をして何度も折っている。
(神様…いらっしゃるなら教えて下さい。うちの母親は、果たして何の生まれ変わりなのでしょうか…?)
次の日の朝…
「あっ、橋本。昨日は大丈夫だった?」
教室で橋本を見るなり、無事の帰宅を確認した。
「おはよう…。昨日はありがと。そしてご馳走様。家には…無事帰れたよ。」
頭の中には、目の前にいる姿とは違う彼女が浮かんでいた。学校では見る事が出来ない、僕だけが知っている姿でいっぱいだった。
「井上君…どうかした?昨日、何かあった?」
「あっ…うん…。帰りの夜道が暗くてさ…何かにぶつかっちゃった。」
「本当?大丈夫?気をつけないと~。」
「うん、そうだね…。ありがと。」
昨日から、顔の腫れが引かない。頬骨から顎にかけて、一直線に腫れている。彼女を心配した僕が、逆に心配された。だけど2つ目の予知が、予知ではなかった事を明かす事は出来なかった。
期末試験が終わり、冬休みを迎えた。試験の結果は…母親の仏顔を見るに至った。橋本も無事、いや、むしろ良い結果を残した。白江に関しては…同情する他ない。3学期もこのままだと、落第が決定となる。健闘を祈るばかりだ。
クリスマスも来た。年末は毎週毎週、何らかの行事がある。その週の勉強会で、クリスマスの思い出を小百合ちゃんに尋ねた。子供にとってはお祭りと一緒だ。年に1度、何の苦労もせずにプレゼントを貰える。果たして彼女は、どんなプレゼントを貰ったのだろう?
「お兄ちゃん、知らないの?サンタクロースは本当にいた人で、昔の昔に死んじゃったんだよ?」
「……。」
だけど返事は意外だった。いや、意外過ぎた。彼女もそろそろ6年生だ。『サンタクロースなんていない』と返事されても仕方がない。だけど彼女は小百合ちゃんなのだ。
「あ…それじゃ小百合ちゃん、サンタクロースからプレゼントは貰えなかったんだ?」
「サンタクロースは昔に死んじゃったの!プレゼントは、お母さんから貰ったよ。ほら!」
最後まで全否定を貫いた彼女が、プレゼントを見せつける。母親からのプレゼントは、三角頭のニット帽だった。そのチョイスが、僕の気持ちを更に複雑にさせた。サンタクロースはいないと教える母親が、赤いとんがり帽子をプレゼントするなんて…正しくシュールの極みだ。
「サンタクロースはね…」
小百合ちゃんが母親から授かった知識を以って、たどたどしく説明をくれる。
サンタクロースは、セイント・ニコラウスと言う実在した人物がモデルで、彼はローマ時代の聖人だ。貧しい人を救う為に煙突に金貨を投げ入れ、その金貨が暖炉に干されていた靴下の中に入った事から彼の逸話は始まった。僕も知る話だ。だけど6つも歳下の女の子に、説教染みた口調で聞かされるような話ではない。
…分からない。どうしても分からない。彼女の常識の範囲と信じるものの対象、母親の教育方針とプレゼントのチョイスが…どうしても分からない。未だ『信じる人』にはなれくても、『妖精を信じる小百合ちゃんを信じる人』になれた気がしていた。でもその気持ちが今日、大きく揺らいだ。
「それじゃお兄ちゃん、またね~!雪の妖精、絶対に見つけてね~!」
勉強会の帰り、サンタクロースを全否定する彼女にせがまれた。…やっぱり分からない。どうしても分からない。
家に帰り、一番下の弟にサンタクロースの事を聞いてみる。彼は、小百合ちゃんと同い年である。
「お前、サンタクロースって信じる?」
「えっ、何、突然?そんなの、いる訳ないじゃん?」
「でもお前、今年もプレゼント貰っただろ?」
「ゲームソフトね。あんな物、サンタクロースがくれる訳ない。お父さんが買ってくれたんだろ?」
「あぁ…うん…。せ、正解…。」
弟は、小百合ちゃんとは正反対の性格である。現実主義で冷たく、ゲーム好きで生意気な小学生だ。だけど正反対な2人が、同じくしてサンタクロースを信じないと言うのは滑稽だった。
…僕の下にサンタクロースが来なくなったのは、中学2年生の時だ。恥ずかしながら、その時までプレゼントを貰っていた。弟達が、まだ幼い事が理由だった。ふと思う。もしあの時、両親にお礼を言わなければ何歳になるまで枕元のプレゼントは続いたのだろうか?
「話はそれだけ?」
思い耽る僕に、弟が声を掛ける。ゲームの邪魔になるので、早く部屋から追い出したいのだ。
「あぁ…。お前、セイント・ニコラウスって、知ってる?」
「…誰それ?」
「…ん、いや…。ありがと。」
小百合ちゃんがその事実を知っている分、弟よりはマシなのだと自分に言い聞かせて部屋を出た。
歳の瀬になると、世間も僕も忙しなく動いた。休みの間は僕が忙しくて、小百合ちゃんに会う機会がなかった。家の大掃除を手伝わされ、久しかった親戚付き合いが年末年始と続いた。皆が、新居を見たがったのだ。
寝正月も出来ないまま、クラスメイト達に会う日を迎えた。
「明けましておめでとう。」
「明けましておめでとう!」
教室に入ると、同じような挨拶が交わされ続けた。
「お、ひ、さ!」
誰かがカバンで頭を叩き、隣に座った。叩いた本人…ではなくカバンを見る。
「何だ、白江か…。とりあえず、明けましておめでとう。」
新年を迎えても彼は変わらない。果たして、一緒に進級出来るのだろうか…?
3学期は短い。あっと言う間に僕らは3年生になる。そして同じ1年を繰り返すと、それぞれの道を歩み始める。
3年生になると、クラスは進路別に分けられる。理系、文系、そして芸術系…。僕は未だに、どのクラスを選ぶべきなのか決めていない。白江は理系に進む。物理や化学の成績は良い。趣味が彼を助けたのだ。橋本は、文系クラスに進むと言っていた。彼女は英語に力を入れていた。意外と成績優秀で、思っていた通りの才女だったのだ。英語の補修を受けたのは、あの当時だけは変にアルファベットが嫌いだった事が理由らしい。ならば僕は、残った芸術系で…。と言う訳にも行かない。そもそも僕には、音楽や芸術の才能がない。理系も無理だから、文系クラスにでも行くべきなのだ。
「今月末までには、希望進路を提出するように!」
ホームルームでも、担任の先生から同じ事を聞かされる。だけど僕を含め、教室の皆はろくに耳を貸さずざわざわしていた。休み明けのせいではない。数週間後には、修学旅行が待ち構えているのだ。
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