第2話

「ふぅ。これで荷物は全部運んだかな。」

私は西澤弥生、19歳。明日から大学生になる。今日は新しい家に引っ越しの荷物を運んだ。次は隣人の人に挨拶しに行かないと。私は名刺とお茶菓子を持って隣の人の家のインターホンを鳴らした。

ピンポーン

…誰も出ない。いないのかな。そう思って私がそこを後にしようとするとザザザ…と何かが落ちるような音がして

「…はい。何でしょう…」と弱々しくドアを開けたその人は半分だけピエロのお面を付けて膝と肘をすりむいていた。私はちょっと驚きながらその人に

「大丈夫ですか?」

と聞いた。

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