第96話 ふたりの魔法
「シェリル、一緒に恥ずかしさを受け入れよう。そして快感を得るんだ」
「快感……?」
「快感とは――大いなる力のことだ」
俺がエクスカリ
そしてそれは、チート級の強さとなっていた。
恥ずかしさとは、魔法の威力に多大な影響を与える感情なのではないか。
「恥ずかしいのはアラタも一緒……。よし、それならきっとだいじょうぶだ。わたしは魔法を使ってみせるぞ!」
「ああ、俺たちは一緒だ。――――ん? 一緒、か……」
そのとき俺の脳裏に、とある下ネタが浮かんだ。
これは…………。
もしかして、ものすごいエロ魔法になるんじゃないか?
いや、でも……。こんなことしたらシェリルは――
魔王は依然、下半身に魔力をため続けている。
すぐにでもチャージが終わりそうな状況だった。
次の魔法が来たら、俺たちはやられてしまう。
もう――考えている時間はない!
「シェリル、頼みがある! 俺と一緒に――恥ずかしくなってくれ!!」
「アラタと……? どういうことだ?」
「合体魔法を使うんだ! 2人で一緒に、1つの!!」
俺は今思いついた下ネタを、シェリルに話した。
シェリルの表情が、驚きから笑顔に変わる。
「すごいぞアラタ! きっとこれなら、とてつもない威力になる!!」
「シェリル、その……やってくれるか?」
俺は真っ正面からシェリルを見た。
シェリルも俺のことを、ジッと見つめている。
「アラタ、むしろその……わたしでいいのか?」
「決まってるだろ! シェリル以外は考えられない!」
「そうか、じゃあ……」
シェリルはうなずくと、魔道具のオナホールを取り出して俺に向けた。
俺は持っていたバイブを握りしめると、オナホールの挿入口に突っこむ。
にゅるんという手応えとともに、奥までしっかりと入った。
「ん……っ」
シェリルの喉奥から、なまめかしい声が漏れる。
体の芯から起こる衝動を押し殺すかのように、オナホールを持つ手が小刻みに震えていた。目を固く閉じ、頬は赤く火照っている。
そういえば、オナホールとシェリルの感覚がリンクしてるって言ってたっけ。
俺は罪悪感を抱くとともに、俺のナニの形をしたバイブがシェリルをこんな状態にさせているという事実に、高揚感がわき上がってくる。
今まさに、かつてない魔力が俺の中に生まれているのを感じていた。
もう――止めることはできない。
「ククク……ッ、さすがに2発目は魔力をためるのに、少し時間がかかってしまったのう。だが、これで貴様らも終いじゃ! 妾の魔法を食らうがいい!」
魔王の魔力が充填された。
下腹部の前に高エネルギーの球体が現れる。
あれが爆発したら終わりだ。だが、その前に――
俺は狙いを定めると、2人一緒の魔法を放つ!
「行くぞ、これが俺とシェリルの合体魔法――」
オナホールの穴に差しこまれたバイブ。
文字通りの合体状態から、俺は勢いよくバイブを引き抜いた。
さながら鞘から日本刀を引き抜く、抜刀術のように。
「必殺――――居合いヌキ!!!」
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