下ネタは異世界を救う
非常口
プロローグ
第1話 ラストバトル・前半
ここは魔王の間。
現在はラストバトルの真っ最中だ。
魔王のこうげき!
ゴオオオオオオオオオオ――ッ!!
「ぐあああああああああああああああああっ!!」
炎をあびた俺は悲鳴を上げて、その場にひざをついてしまう。
「フハハハハッ! どうだ、この魔王が放つ
くっ、字面から雷魔法かと思ったら、まさかの炎魔法……火力発電ということか。
魔王というだけあり、さすがの攻撃力。
これは簡単に勝てそうになかった。
だが、ここで負けるわけにはいかない! 反撃をしなければ!
しかし――魔王は白昼堂々と、ふたたび自身の股間をまさぐり始めた。
「さあ、とどめだ勇者よ! ――
「そうはさせない! ――
魔王の呪文と同時に、女の子の声の呪文が聞こえた。
俺の目の前に、障壁魔法が出現する。
魔王の
今の障壁は俺の仲間、エルフの巫女・シェリルの防御魔法だ。
シェリルはクールな笑顔で、俺にサムズアップを送っている。
思えば彼女の防御魔法は、いつも俺を守ってくれた。
――シェリル、今までありがとう。
でも……こう、すごく微妙な気持ちではあるんだよな。
あいつの処女膜に守られてるんだよなあ、今の俺。
俺は子宮か何かなのか……? と思ってしまう。
そして後方から――
ともに異世界に来た小6の妹、菜々芽の声援が聞こえてきた。
「お兄ちゃん、もう一度たって! みんなにしごかれた日々を思い出して!」
ドカァァァァァ――ン!! ズドォォォォォ――ン!!
このとき、二発の大きな爆発が魔王を襲った。
これぞ菜々芽の魔法・
会話文にエロい意味が含まれていると、強力な魔法が発動するのだ。
無垢な菜々芽のこと。
狙って言ってるわけではなく偶然なのだろう。
勃ってではなく立ってだし、しごくも普通に鍛えるという意味なはず。
決して菜々芽は、ナニをゴシゴシするという意味で言っていない。
……言ってないよな? 菜々芽、お兄ちゃんは信じてるぞ!!
「――くっ、しまった! 今ので我がバリアにヒビが……っ!?」
予想外のことだったのか、魔王がたじろいでいる。
菜々芽のナイスな攻撃により、鉄壁だった魔王のバリア、
しかしこの魔法、ひっどい名前だ。
確かに手強い魔法ではあるんだけどさ。
そしてこのチャンスを逃さず、魔王に飛びこむ影が1つ。
俺の幼なじみである、武闘家の
彼女はバリアの切れ目の中心から寸分違わず、渾身の突きを繰り出した。
「一撃必殺っ! ――
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