第18話 これもステータス
――――――――――――――――――――
シェリル 女 ??歳 エルフ
巫女:レベル48【一流冒険者】
ちから :37 最大HP:226
すばやさ:99 最大MP:388
まりょく:199
スキル 防御魔法:超吸収ガード
――――――――――――――――――――
さっきの画面をもう一度タップすると、ちゃんとしたステータスが出てきた。
スキルの超吸収ガードってのが、さっきのナプキンの魔法だろうなあ。
魔法はこれだけじゃなくて、実は他にも100個近く「????」の表示があった。
実際に俺が見てみないと、名前が判明されないシステムなのかもしれない。
一流冒険者ってことはこれ、それなりの強さなんだろうな。
最初に見たのがカンストした菜々芽ってのが、比較対象としておおいに間違ってるんだよな。この数字だとこれくらいの強さなんだってのが、ぜんぜんピンと来なかったけど、このシェリルの数値は参考になりそうだし覚えておこう。
つーかさあ。
種族のところに「エルフ」って、ちゃんと書いてあるんですけど……。
あと、他に気になるのが年齢のところ。
エルフは長寿ってのが定番だし何歳なのか気になるんだけど。
さすがに「いくつ?」って聞くのは失礼なのかな。
ちょっとワンクッション入れてみるか。
「なあシェリル、エル……エロフってのはやっぱり長生きするのか?」
「おお、アラタはそんなことも知っているのか!」
「ちなみに、シェリルはどのくらいなんだ?」
「わたしか!? アラタは、その……なかなかすごいことを聞くのだな」
うっ、やっぱり年齢を聞かれるのは嫌だったのかな。
それでもワンクッション置いたかいがあったのか、シェリルは恥ずかしそうにしながらも答えてくれた。
「わ、わたしは……3分はイキっぱなしだ」
赤く染まったシェリルの耳が、へにょっと曲がる。
……ちょっと待って。
長生きって、長くイクってことかよ!!
つーか、3分間イキっぱなしって長くね!?
某アニメで「3分間待ってやる」って言われても、イってるだけで終わっちゃうんですけど!?
それとも、女の子ってそんなに長い時間イってるもんなのかな。
あ、やべ。シェリルがイくとこ想像してたら……。
うん、もう年齢のこと聞くのはあきらめるか。
ちなみに、俺のステータスはこんなもんだった。
――――――――――――――――――――
あらた 男 15歳 レベル1
ちから :20 最大HP:25
すばやさ:122 最大MP:13
まりょく:7
スキル パッシブ:女神のしもべ
――――――――――――――――――――
何だこれ。レベルは1だし、シェリルに比べるとショボいなあ。
俺って、才能が眠ってるから転生させられたんじゃないの?
普通こういうのって、初っ端から
しかも何で、すばやさだけが異様に高いんだろうか。
俺、魔法剣士だよ。盗賊じゃないんだけど。
そのとき、女神の声が脳内に聞こえてきた。
『アラタ、だいじょうぶですよ。鍛えれば数値は下がりますから』
――は? ステータス下がるの!?
普通のゲームじゃあり得ないだろ!!
でも筋肉がつけば体は重くなるし、リアル思考と言えばそうなのかもだけど。
『筋肉? アラタはいったい何の話をしているのですか?』
え……? お前こそ何の話してんだ?
『みなまで言わせるとは、アラタは意外とSなのですね。はぁと』
はぁととか声に出すなよ。つーか、わかってきたぞ。
こいつが恥ずかしがるような内容で、早いってことは……。
『――はい、アラタは早漏なのです』
みなまで言ってるじゃねーかよ! てめええええええっ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。