【リレー小説】ANIMUS【能力バトル】

amane

序章

Revenger:0/『アニムス』

「人間は何でできていると思う?」


 と男は言った。

 高級ホテルの最上階。シャンデリアが煌々と室内を照らす中、古時計ホールクロックと並んで壁に背を預けていたいたクロノは、男を上目遣いで一瞥した。

 背の丈は低いが、恰幅は良い。特注のスーツを身に纏い、光沢のある革靴を履いた短い両足を半ば投げ出すようにしながら高級そうなソファに腰を沈め、ワイングラスを掲げている。

 男の名はトニー・ホプキンス。齢は六十。高名な精神分析学者であり、また、所謂でもある。


「肉と皮と骨と……あとは何かな? 心臓? 血液? 脳? 何でもいいけど――それらのパーツをもしも全て人工的に用意できたとして、そいつを組み合わせてプラモデルのように作られた人造人間は、果たして人間になるのかな?」


 ホプキンスはグラスを机に置いた。


「この世界は物質が全てであり、物理的に説明できないものなどありえない。――そういう風にいう者もいるね。所謂、非科学的……というやつだ。しかし僕は断言しよう。これは明らかな誤りであるとね」


 そう言うとホプキンスは氷水の中から未開封のワインを取り出した。ラベルを手で雑にはがそうとするがうまくいかない。諦めるように一息ついたかと思うと、急に、悪戯を思いついた子供のような顔つきになってこちらをちらりと見やり、それからゆっくりと――あたかも、手品師がタネを観客から隠すかのように、もったいつけてゆっくりと――ワインの口を覆うように手をかざした。クロノからはその部分が隠れて見えなくなる。クロノが訝しむ中、ホプキンスが口元を吊り上げながらかざした手をどけた。すると――


 ワインの口の部分――ラベルのある部分が


 まるで鋭利な刃物で切られたかのような断面を残して、ワインの口はぱっくりと開いていた。切断されたのであろう先端の部分は、少なくともホプキンスの手の中にはなければ、床に落ちているわけでもない。一体どこに消えたのか。そもそも、ワインボトルを一瞬にして切断した方法とは?

 不可思議な光景を目の当たりにしながら、しかしクロノは心中で、なるほどな、と得心していた。

 いくら考えても手品のタネを解き明かすことはできない。それもそのはず、これはのだから。


 先端のなくなったワインボトルを片手に、ホプキンスは何事もなかったかのように続ける。


「人間と全く同じ物質で作られた肉人形、パーツを組み合わせて作られたプラモデル人間。その心臓を脈動させ、血液を全身に行き渡らせれば、果たしてその肉人形は動くだろうか。――ん? どうかな? 死神くん」


 と、ホプキンスがクロノに視線を向ける。

 まだ夜は肌寒いとはいえ、室内において黒いコートに黒い手袋。いかにも、といった格好のクロノだが、年齢は十八、少年である。

 しかし、風貌だけでなく、その物腰、そして獲物を貫くような鋭い視線は、とても十八の少年のものとは思えない貫禄である。

 死神――ホプキンスはクロノをそう呼んだが、それはユーモアでもなんでもなかった。ただ見たままを言ったまでである。


「…………」


 クロノは口を開かず、ホプキンスの目を睨んだ。

 静黙の中で、古時計が時を刻む音だけが互いの耳に届いている。

 時刻はまもなく零時になろうとしていた。


「質問が悪かったかな。じゃあ、言い方を変えよう。ここに、があったとする。爪の先から髪の毛まで。もちろん脳だって同じ材料を使って作られた君自身の精巧なコピーだ。さあ、想像してみてよ。君の目の前に、君と全く同じ姿の君がいる。それは君の前でどう動く? 何を語る? ――果たして、


 ホプキンスは答えを待つように間を置いた。

 対するクロノはなおも無言で、時を刻む音に耳を澄ましている。


 ホプキンスはため息をつき、空のグラスにワインを注いだ。乾いたグラスに冷たいワインが満ちていく。やがて冷たいワインに満たされたグラスは、本来の瑞々しさを取り戻したかのように、その表面に水滴をつける。


「もしもある人間を構成する物質だけを完全にコピーすることができたとしても、それがその人間になることはない。どころか、人間と全く同じ物質で作られたプラモデル人間は、ついぞ動くことすらない。なぜなら、人間が人間であるために最も初歩的で、かつ最も重要な”あるもの”が、そこには欠けているからだ。”がね」


 と、ホプキンスは難解なことを言いながら、ワインに満たされたグラスを掲げて、


「――それは魂。――あるいは精神。――あるいは自我。――あるいは心。人々によって様々に呼称される、””。その存在は、物理的には説明がつかないが、しかし、間違いなくに存在している。肉体という物質を内側から支え、思うままに動かしている。これこそが私たちの”本質”であり、肉体はそれを宿す”器”に過ぎない。――ちょうど、このワインとグラスのように、”グラスだけではワインに非ず、ワインだけでは存在できず”、という関係なのさ」


 と、急に抽象的なことを言った。

 ワイングラスをでのワイングラスにするためには、。逆に、ワインも、それを受け入れる容器がなければ、

 肉体と精神の関係。これを彼はグラスとワインに例えているのだ。


 ホプキンスはグラスを再び机に戻し、先端のないワインボトルを手に取った。


「さて、私はこののことをと呼んでいるが」


 と言いつつ、彼はグラスにさらにワインを注ぐ。


「ワインというものが放っておいても気化したり酸化したりするように、意思というものもまた、何もしなかったからと言って常に同じ状態を保つわけじゃあない」


 と言いながらグラスにワインを注ぎ続け、ついには溢れてこぼれ出してしまったが、ホプキンスがその手を止める様子はない。

 ワインはグラスから机に溢れ、机から床へと滴り落ちていく。


「また、外からの影響を受けることで大きく変化することもあり得る。ちょうどこのワインのように、外からの影響で器から溢れだしてしまうことだって容易にあり得ることなんだ。――そうして、あまりに著しく変化したこのは、どうなるか」


 ここでやっとワインを注ぐのをやめた。ボトルにはもうほとんどワインは残っていない。

 こぼれたワインは床に滴り、カーペットに染みを作っている。

 その染みは、どんどん広がっていく……。


「”大きすぎる意思は、周囲にも相応の影響を与える”。これは僕の書いた論文の中の一文だが、決して精神論的な意味合いではないよ。文字通り、””ということさ」


 と、ホプキンスは手にしていたワインボトルを無造作に背後へ放り投げた。宙を舞うボトルは彼の背後へと消える。……そう。消えたのだ。

 ボトルが落ちる音はしない。ワインが飛び散る音もしない。ボトルは本当に消えてしまった。

 まるで、

 ボトルはひとりでに消えたのではない。ホプキンスが消したのだ。現象が、彼の意思に追随している。

 これはもはや――手品ではない。

 意思の力による超能力――またの名を――


「僕はこの現象のことを論文の中でこう呼んでいる。――『アニムス』と」


 ホプキンスは立ち上がった。


「アニムスは特別な超能力でも何でもない。誰にでも起こり得るだ。なぜなら、人は誰しも意思を持っているからね。人の持つ意思が――本来は自らの肉体にのみ作用するはずの我々の意思が――何らかの理由によって、肉体という器から溢れ出し、。それがアニムス。これはなんというか、、という表現が最も近いかもしれないね」


 そして彼は不敵に笑って、


「さて、君は今、僕のアニムスが気になって仕方がないはずだろうね。そうだろう。君は私を殺しに来たのだから」


 その言葉にクロノは眉をひそめた。

 クロノは、今回の仕事で。いや、と言うべきか。なぜなら、クロノにはその必要がないからだ。クロノの持つ”体質”が、相手を殺さず排斥することに適したものであるからだった。

 しかし、ホプキンスは、殺しに来たのだろう、という。単にそれだけならば、ホプキンスが誤った推察をしたのだろうとも考えれらるが、しかし、どうも彼はそんな不確かなものではなく、何らかの確信を持ってそう言っている風に思えた。


「僕には見えているんだ。君と僕との、いわば”運命”がね」


 ”運命”が見える? それこそがホプキンスのアニムスの力なのだろうか。しかし、”運命”とは何だ? まさか、”未来を見ることができるアニムス”? いや、それではワインボトルの説明がつかない……。それとも比喩か、あるいはハッタリか。


 しかし、その逡巡はクロノにとって何のこともない、粗末な些事であった。

 博士がこちらの要求を飲めばそれまでの仕事。もし決裂したとしても――その時は、実力行使に出るだけだ。

 失敗――その可能性をクロノは普段から考えることはない。それは自分の実力や、アニムスの特性に絶対の自信があるからではなく、むしろからこその無鉄砲と言う方が近い。

 目的はある。だがしかし、クロノの本質はなのだ。


 ――ボーン

 ――ボーン


 壁際に置かれた大きな振り子時計が鳴り響く。

 零時だ。


 クロノは一歩を踏み出して、


「時間だ、博士。答えを聞こう」


 と臆面も見せずそう言った。


 ホプキンスはやれやれというふうに肩をすくめて見せてから、両手を広げてこう言った。


「わかった。それでは答えよう。


――君のアニムスを見せておくれ」


 それはクロノの求めた答えではない。

 すなわち――開戦の意の表明であった。


「…………」


 一瞬の間を置いて、クロノは無言で飛び出した。十メートルほどあった両者の距離は一気に縮む。

 手袋をしたその手に武器は何も持っておらず、取り出そうとする素振りもない。クロノは徒手格闘を主としているのだ。


 ホプキンスもこちらに対して左手を突き出す。クロノを迎撃しようというのか。

 だが、彼の手にも武器はない。素手である。

 ホプキンスはクロノの目前で突き出したその手を、見えないドアノブでも回すかのように、くい、とひねった。

 すると、その手のひらの先の景色が、ぐにゃり、と、ねじれるように歪んで見えた。


「…………」


 クロノの顔に驚きはない。

 景色の歪みはさらに回転しながら大きくなり、ホプキンスの手のひらを覆い隠すほどの真っ黒なとなった。真っ黒――というのは正確ではない。その穴の中にはのだ。空気も、光さえも。故に、その穴に色というものは存在しない。ただただ、穴であるだけなのだ。


 その穴に触れた物体が一体どうなるのか。先ほどのワインボトルの切断面を思い出した。


(どんな原理かはわからないが、”触れたものを消滅させる穴”を作り出すことができるらしい。恐らく、穴の正体はそのもの。だが――穴自体は、存在している――)


 クロノは距離を詰める速度を落とさないままに神速の右手を繰り出した。

 そして――を両断するように手刀を放つ。すると――


 が、霧が晴れたように跡形もなく


「――――!」

「…………」


 ホプキンスは目を見開いたが、クロノは眉一つ動かさない。


「おお――これが君の……! まるで――……”怒り”そのものだ!」


 ホプキンスは驚愕を表情に露呈しながら、まるで何かに納得したかのように満足げでもある。


 その間に、クロノはホプキンスの懐に潜り込み――今度はその胸元に、左手で刺突を放った。

 高速の突きが、ホプキンスの胸元をえぐる。


 ――かと思うと、服が、皮が、肉が、そこを中心にとなって収束する――


「――――」


 手を引き抜き、跳び退った。その勢いにつられるように、渦の中心にできつつあったが一瞬、掻き消える。

 が、完全に消し去るには至らず、発生した黒い穴は――瞬く間に巨大な穴へと成長した。

 直径2メートルはあろうかという、巨大な空間の落とし穴。


「…………」

「…………」


 黒い穴を挟んで、両者の目が合う。

 ホプキンスの目が、笑っているように見えた。


「…………」


 球状の黒い穴は肥大化しながらこちらに迫ってくる。

 クロノは一歩、また一歩と後退する。

 巨大な穴はさらに成長を続け、もはやホプキンスの姿は見えない。ソファに、机に、床に、そこに在るありとあらゆるものが飲み込まれ、抉り取られていく。


 クロノの背中がついに壁にぶつかった。


 舌打ちをする。

 そして、なおも迫ってくる黒い穴をそのまま受け止めんとするかのように、両手を前に突き出した。

 その手には何もない――否、その両手の黒い手袋の上に――透明なぼんやりと覆っている。

 クロノ自身も自覚していないが、クロノの手を覆うそれはクロノ自身と、特別なものが見える目を持つものだけが見ることのできる――彼の精神エネルギーそのものだった。


「はあッ!」


 気合い一喝。クロノの叫声に呼応するように、その靄は大きく流動した。

 掌から放たれ、急速に膨張したその靄は、巨大な球状の黒い穴を、一瞬のうちに覆い尽くす。


「――――ンッ!」


 両手の拳を握りしめると――靄は、内包した黒い穴もろともに、掻き消えるように

 あとには何も残らない――


 突如、訪れる静寂。

 まるで、何事もなかったかのように。本当に、初めから、何もなかったかのように。

 これこそが、クロノの”体質”。――ホプキンスが”アニムス”と呼ぶ、超能力の現れであった。


「…………」


 ホプキンスはどこにいったのだろうか。

 ふうと息をつき、部屋の中心へ足を進める。重いブーツの靴底がワインの染みのついたカーペットを踏みしめるたび、硬く鈍い音を立てる。


 森閑となったホテルの一室。

 僅かに削られたシャンデリアが音もなく明滅している。ガラステーブルはこちら側の足だけが残され、ソファはほとんどなくなっている。

 あらゆるものが巨大な球状のに削り取られたかのような異様な光景。その異質な痕跡だけが、確かにがあったことを物語っていた。

 そして、がいたことも。床に残されたとあるもの――ホプキンスの靴と、その両のだけが、そこに確かに誰かが存在したことを証明していた――――



     *



 高級ホテルのロビーを、靴音を響かせて少年は歩いていた。

 ロビーには普段の喧騒は一切なかった。深夜だから、というわけではない。それだけでは説明がつかないほどに辺りは無音そのものである。それ故、少年の足音だけがはっきりと聞こえている。

 その少年の足元に、人の手がある。一歩踏み出すと、今度は人の足がある。さらに踏み出すと、そこには人の頭がある。

 大勢の人間が、意識を失って倒れていた。

 ロビーにいる人間は皆、ホテルの従業員や警備員も含めて全員、昏倒しているのだ。

 その少年――クロノと、もう一人の少女を除いて。


「…………」


 出入り口に近づくと、壁によりかかるようにして少女が立っていた。少女は退屈そうなそぶりを一切隠すことなく不機嫌な眼差しをまっすぐこちらに飛ばしている。

 少女の名はシーナ・ミルズ。年齢は十六だが、小さな面貌はそれより幾分か幼く見える。黒を基調としたフリル付きのドレスに身を包んでおり、白い顔がよく映えた。


 シーナはアイスキャンディーを舐めていた。ロビーのラウンジにあるバーからくすねたものらしい。当然、彼女は意識を失ったりなどしていない。

 少女の立つ周囲にも数人、気を失って突っ伏している人間がいるが、そんな連中など歯牙にもかけずに、少女だけが毅然として立っていた。

 ただ。そのごく当たり前の自然な行為が、あらゆるものが昏倒しているこの異様な光景の中にあっては異質であり、彼女と、それに近づく黒衣の少年の二人こそが事態の中心であることを如実に表していた。


「殺した?」


 クロノはシーナに気付かなかった、とでも言うように真横を通り過ぎて出入り口へと向かおうとするが、声をかけられ、一瞬逡巡して立ち止まる。


「死んだ」


 とは言わなかった。自ら手を下したわけではないからだ。あくまで客観的な事実を述べたまでである。


「あっそ」と少女も淡泊に対応する。「ホーブソンに報告するわ」


 と、少女が携帯電話を取り出した時――


「お、お、お前たち。う、動くな――」


 と、柱の陰から銃を構えた男が飛び出した。恰好からして警備員である。

 額には大量の汗。膝も小刻みに震えている。どこかに隠れていたのか、あるいは遅れてやってきたのか。いずれにせよ、彼が事態を目撃してしまったことは間違いない。

 その様子には明らかな恐怖が表れていた。無理もない。たった二人の子供が、これだけの人数を昏睡させたのだ。ただものではない――といレベルをはるかに超えている。

 ――化け物。

 男の目に、二人は人間として映っていなかった。


 その男の目は焦点がほとんど定まっていない。その内に秘められし正義感。あるいは義務感だけが、男を衝動的に突き動かしているのだ。しかし理性は恐怖心でほとんど麻痺しているようだった。その証拠に、男の舌はほとんど呂律が回っていない。


「……り、両手を上げろ。跪け……、ええと、それから」


 言いつつ震える銃口をクロノに向け、そしてシーナにも向け――


「――――あがッ?」


 次の瞬間、男は柱に磔になっていた。

 彼は何が起こったのかわからない。全く認識することができなかった。自分が何をされたのか、自分が今どうなってしまっているのか、何一つとしてわかっていない。

 一瞬の出来事。クロノもシーナも、眉一つ動かしていない。

 しかし、シーナに銃口が向いた――否、向けようと男が思った時にはもう、彼女の攻撃は完了していた。まるで目には見えないによって叩きつけられたかのように男は柱に吹っ飛ばされ、そして、そのまま動けなくなっていた。

 まるで身体が磁石になって、少女に反発しているような――そんな感触だった。

 ただし、シーナの方に変化はない。男だけが一方的に弾き飛ばされたのだ。


「見られたわ。それに聞かれた」


 シーナが男を睨みつけると、まるで磁力が高まったかのように、男を押さえつけているが強まり、太い柱が静かに震える。


「――――」


 男はもう呼吸すらできない。足も地面から浮いている。身じろぎ一つできないまま、まるで透明なプレス機に潰されているようだった。血流が滞り、みるみる顔が青くなっていく――


「やめろ」


 クロノが声で制した。黒い手袋をした掌を男の方に向けている。


「記憶だけ消せばいいだろう」


 と言うと、その掌を握りしめ、何かを引っ張るような動作をした。

 すると、磔にされていた男の黒目がぐるんと真上を向き、脱力した。彼は意識と、直前の記憶を失ったのだ。クロノの持つアニムスによって。


「…………あんたのそういうところ、嫌い」


 シーナはわざとらしく肩を落として、くるりと踵を返した。

 同時に、磔にされていた男がその場に崩れ落ちる。男はそのまま泥のように床に伸びた。その顔に徐々に血色が戻っていく。意識はないが、どうやら息はまだあるようである。


 シーナは乱暴に携帯電話をプッシュしながら、一人、出入り口へと歩いていく。

 少年も、ため息をついて、その後に続いた。


     *


 二人が立ち去り、動く者のいなくなったホテルのロビー。

 その床には、警備員が倒れた拍子にポケットから投げ出された、携帯ラジオが落ちていた。

 ラジオは、落ちた拍子にスイッチが入ったらしく、やがて、電波を受信した。


『――――明日に控えたルグドリアの州知事選挙。街頭調査では、初登場のホーブソン氏が圧倒的支持を得ており、既に各方面から氏の当選は確実とする声が上がり始めています――――』

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