第3話 処女の行進
4の月にして先頭であったカティアの馬車が城に入り双眼鏡から見えなくなる。
自分の出番が近いことに心臓が高鳴ってきた。
すー、はー。
深呼吸を隊員にばれないよう小さく行う。
5、6、7の月は既に中央道を行進しており、8の月はいま出発した。
容姿端麗、成績も優秀で他からも推薦されて任命となったレオルネントは入場するだけで歓声が大きくなった。
紹介が聞こえたのもカティアの番まで、それ以降は人の声にかき消されてしまっている。
私は拍手をいただけるのだろうか。
異例の抜擢となる自分が歓迎されるのか、不安を胸に馬車は遂に進み始めた。
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