激震
その日、魔界に激震が走った。
魔王1柱 炎帝グリフォン
「なんだと!?」
それはいきなりの出来事だった。自分が管理する、魔界の西側 「炎国ウエストバーズ」の領土の一部が自分のモノではなくなったのだ。彼処はちっぽけな最果ての地だが、鉱石が多く取れる関係上、炎国四天王の1柱、ゴブリントロールを配置していた。奴の防御力は天下一品。さらに回復能力が高く、1発で仕留めないと直ぐに回復してしまう。が、奴の防御力が高すぎて、1発で仕留めるには究極魔法以上の超強力魔法でしか対処出来ない。が、究極魔法を扱えるのは、自分を含めた魔王5人と、その部下各2,3名、大臣級の天使や悪魔、そして神のトップクラスの奴らのみ。誰が奴を倒したのか?現在魔王達は2年後の異世界戦争に向けた準備のため、停戦中だ。つま魔王サイドではない。神達はこちらに来れないから除外される。大臣級の天使や悪魔は、異世界を自由に移動できるらしい。だとすると、悪魔の可能性が高い。悪魔の方が悪ふざけが好きだからだ。
「クソッ!」
ただでさえ時間が無いのに、、、あの馬鹿どもには一泡吹かせてやるか。
そうしてグリフォンは、四天王の残り3人を緊急招集し、最西の洞窟へ向かわさせた。
四天王の3人が出ていったのを見た、1人の男が居た。魔界の中央国家「堕天使の国」の秘密諜報員、堕天使のセラフだ。熾天使から堕天した、堕天使の1人だ。
「面白いことが起こりそうだ!」
もしもの為のスパイ活動だったが、まさか四天王の3柱が出動する事態となるとは、、、
直ぐに魔王が1柱、堕天使ルシファーに連絡を入れ、セラフは四天王たちのあとを追った。
堕天使ルシファーは驚いた。グリフォンの所の四天王は、2,3柱で1柱の魔王と互角に戦える程の最高戦力。この3柱が全員出動するのは、ルシファーが知っている中で今回が2度目だ。1度目は、2日で3つの国家が滅亡した。その3つの国家の元領土が、現在の炎国の領土である。ルシファーは、何が起きているのか、少しは分かっていた。西の国(つまり炎国だが)で、大きな魔力の反応が消失した。恐らく四天王の1柱、ゴブリントロールだ。四天王を倒す猛者が、この魔界に魔王以外に居るとは、、、
話は変わり、龍サイド
ゴブリントロールを倒して1日が経った。洞窟の外にも強いモンスターはいるが、ゴブリントロール程では無い。基本は皆フレアで事足りる感じだ。レベルも上がって、今じゃ15レベルだ。途中途中で岩などが邪魔だったりしたので、そこは優香に切ってもらいながら、俺達は先を急いだ。山道が多い上に、流石に優香にも切れない岩などがあり、遠回りばかりしているため、まだ洞窟からは2kmと少ししか離れていなかった。
「疲れたぁ」
「あともう少しだ!気合だ!気合だ!」
タクはめっちゃ熱いキャラだ。応援団の団長っぽい。タクの鼓舞もあって、何だかんだで皆頑張っている。
そして、やっと村が見つかったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます