初日
「骨すら残らないなんて、、、」
白い空間から追い出されて1時間が経過した。気が付かなかったが俺達の腕には腕時計のようなものがついている。ゲーム開始からの経過した時間と日数、がわかるらしい。そして0Lvという表示もされている。恐らくLv=レベルだろう。何をすれば溜まって、何に使うかは全く分からない。
あの男子が溶けてから俺達はひとまず逃げた。近くにいた5人の男女で固まって行動した。正確には俺と合わせて6人だ。手頃な洞窟を見つけて、ひとまず中に入り、自己紹介をした。最初に自己紹介したのは、ガタイのいい正しくリーダーっぽい男。
「俺は本田拓磨。タクって呼んでくれ。日本人だ。」
そう。日本人と言った理由は、グループに明らかに日本人じゃない人がいたからだ。それも3人も。もしかすると、世界中から18歳が集められたのかもしれない。もしそうなら意外とこのグループの日本人率は高いな。ただ疑問に思うのは、絶対に知らない言語なのに、何故か何を言っているか理解ができるという事。まるで脳内で自動翻訳されているようだ。
因みに
次は白人の女の子。
「私はアン=アズクス。イギリス出身よ。私の能力はバリアと回復の魔法が使える、
彼女のスキルはとても羨ましい。回復魔法とかやばいな。仲間に出来てよかった。
「僕はレオン=カーズヒル。アメリカのワシントンから来ました。スキルは1日に1時間だけ、自分と自分に触れているものを透明にすることが出来る、
レオンという名前からは思いつかないほど気弱な男の子だ。さっきも転んで怪我をして、アンに直してもらっていた。ーーーお陰でアンの能力の検証もできたーーー
「私は佐藤 優香。日本人よ。長野から来たわ。スキルは四肢を刃物に変化させられる
強気で男勝りな美少女だ。女子なのに
次で俺を除いて最後の1人。
「俺はジャック・ペッパーだ。アメリカから来た。俺のスキルは空を飛び火の玉を飛ばす
スゲエ 。空飛べるのか!いいなぁ。羨ましい。
何だかんだで一先ずみんなまともな人だったから良かったよ。ちゃんと自己紹介できれば気が狂った人たちじゃないよね(汗)一応俺も自己紹介を済ませ、状況の確認を行う。
死と隣合わせの俺達は、一先ず話し合って一夜を明かすことにした。あんな化物に襲われることを考えると落ち着いて眠れないからね。
そして1日が過ぎていった。
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