第39話 就活とは大学受験よりも準備をしなければならないものである!

内々定者懇親会なるもののお誘いメールが来たので「本当にこの企業から内々定もらえたんだな……」としみじみ感じると共に、自分のキャッチコピーを指定された字数で期日までに送信しなさいと書かれていて……もう既に来年のための活動が始まるんだなと戦慄している次第です。



多くの就活生が勘違いしていることだと思うんですけど、就活って準備しなくても何とかなるなんてことはさらさらないんですよ。


高校受験や大学受験では受験勉強というわかりやすい準備があって、しかもそれを周囲の人々が同じようにやるもんだからそれを真似すればいいんです。

ゴールは合格で、判断基準はテストの点数のみ。

こんなにわかりやすい人生の関門は無いんですよ。


しかしこれが就活となったら話は別です。

就活のための勉強はSPIや適性検査、一般常識程度です。


就活生が全員行うわかりやすい準備っていうのはこれくらいしかありません。


知らず知らずのうちに長期インターンシップに参加している人も居ればOB・OG訪問を繰り返している人もいます。

そうかと思えば夏休みはサークルで忙しくて長期インターンシップに参加しない人も居ればOB・OG訪問を全くしないどころか合同説明会に一つも参加せずに自分の主観だけで企業選びを行うような人もいます。


私はこんな風に就活の密度や量に差が出るのが不思議で仕方がないのです。


だって、就活ってどう考えても大学受験よりも何よりも大切な人生の関門じゃないですか。


どんだけ良い大学出たとしても就職先がどう考えてもブラックな企業だったら何の意味もない訳ですし、そんな人を横目に良い大学出ていない人が大手企業なんか入った日には普通に大逆転ホームランです。


いやまあ大企業だからどうとか中小企業だからどうとかベンチャー企業だからどうとか論じるつもりはありませんが、就活をろくにしない人に限って大企業が良いって言うことが多いのが現代の就活の現状です。


大企業、中小企業、ベンチャー企業っていう言葉でまとめるからわかりづらいんですよね。特にサークルやらバイトやらで時間を浪費してきた大学生にとっては、企業の大きさや自分の現状なんかが把握しづらいです。


それゆえ私はこう思うんです。


大企業=東京大学っていう風に見据えてしまえばいいんですよ。


中小やベンチャーがどの大学に見据えられるかは個々人の裁量によるので言い切れませんが、大企業に関してはもうイコール東大で全然過言じゃないと思うんです。


有名な企業にはそれだけ多くの学生が志望します。

私が受けたところで一番とんでもないと思ったのは、ESと筆記試験を通過した人数が650人で、まだ選考は三回くらい残っていて、最終的には若干名(1~9名)しかとらないっていう大企業です。

てか普通に倍率だけみたら東大よりも超絶難関です。


これが現状なんです。


大企業なんて余程の熱意と努力と運が無ければ通りません。


そしてそれは中小やベンチャーでも言えます。

大企業が駄目でも最悪中小かベンチャーに入れるっしょなんて言ってる人は必ず苦労します。


何故なら、中小やベンチャーは新卒ですと4、5名しかとらないなんてところがざらだからです。


新卒の学生をとるということはその学生を一から育てる余裕があるということなんです。


余程の余裕がないと10名以上なんかとりません。中途採用で経験者とった方がよっぽど迅速に会社のためになります。

だからこそ、中小やベンチャーほど有能で会社の雰囲気に合う学生を採用します。



……就活の厳しさというものがわかっていただけましたでしょうか。


何も考えなしに準備もせずに就活に臨んだところで選考を通過できるわけがないんです。有名大学でも就活が上手くいかないのが現状のこの世の中で、就活を軽んじる姿勢は間違いなく人生を狂わせます。


就活は大学受験よりもわかりにくく難しいものであり、わからないからといって何もしないとしっぺ返しを喰らうということをまず意識しましょう。


それが嫌ならば、テストの点数と就活よりかは簡単な面接で合否が判断される公務員試験を受ければいいんです。


公務員試験を避けて就活をするならば、それ相応の覚悟を持ちましょう。


自ら動かなければ就活は成功しません。

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