第28話 詰めるべきところを詰め切れていなかった

(5月25日)


本日は……就活における最も大きな反省点がみつかってしまったのでご報告します……


どこかの日に書いたかもしれませんが、私、教育系の学部に所属しています。小中高の先生の免許を取得予定でして、教育実習も既に終わっています。


誤解を招いてしまうかもしれませんが、これ、私的にはそんな大したことじゃないんですよね。


学校のカリキュラムに沿っていけば自然に免許を取得できるんですよ。私個人としましては学業にはそれほど力を入れず、サークル活動に力を入れまくっていたのでこの三つの免許を取得した経緯や理由に関してはそれほど重きを置いていませんでした。


……しかし、この甘ったれた考えが過ちを招きました。


私は就職エージェントと契約していまして、エージェントから紹介された企業でお祈りをいただくとほとんどの場合フィードバックをもらえます。


本日もらったフィードバックは先日一次面接にて社長さえも出てきた企業からでした。


人事の方が私をとても評価していたのですが他の二人が私を評価してもらえず、私以外の就活生と並べた結果、私は選考通過に至りませんでした。


大きな理由が、衝撃的なものでした。


「教育系の学部で免許をとるほど力を入れたのに、IT系の企業に入ろうとしているのは何故なのか」

――これに対する返答が考え抜かれていなかった、というものでした。


このフィードバックを聞かされた瞬間、呆然としました。


「小説家になるためのネタ収集に役立つと思ったから」


これが私の本心です。


しかし、こんなこと口が裂けても言えない。本心ではないですが一部の気持ちとして、「子どもよりも大人と関わり成長に繋げたいから」と答えました。


考え抜かれていなかった、らしいです。


わかっていますよ。自分でも浅いってことは。でもしょうがないじゃないですか。本心は言えないし、言ったとしてもIT関係ないじゃんと一蹴されて終わりだしそもそも一蹴すらされないかもしれないし。


結局嘘をつけばいいんですかね。


なんだかわかんなくなってきました。


思えば他のIT企業を落ちたのもこういった部分が目立ったせいなのかもしれません。


一気に就活への意欲が薄れてしまいました。


明日も二社あるのですが、詰込み過ぎな上にもう残っている企業が少ないです。


今日だって……二社あったのですが途中に授業があったせいで一度学校に戻ってからもう一度電車に乗って企業に向かうということをしていました。おかげで昼飯を食う時間すらありませんでした。


……ここまで必死になって就職活動を続ける意味が果たしてあるのか?


いかんせん就職先が一つ用意されているからこその悩みです。


けれども、ほんと、疲れました……。


とりあえずフィードバックで指摘された点は練ろうと思います……


いつまで続ければいいんだろう、就活……。


(13分)

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