第6話 それでも……

7日目の朝、ミナの姿がない。


その時、私は思った。

神が連れていったのだと。


淋しいと思った。


愛しいと思った。


返して欲しいと思った。


彼がじゃない。ミナを。


私はそれまでしてこなかったコトをし始めた。

「今までごめんなさい……。ミナを助けてほしいの!」


私は人を恨むコトより、人を愛そうと思った。

他人に協力を求めた。


「そんなこと言われても……」

「その子、君の子?」

「今更なんだよ。顔だけが」

「そーよ! あんた、何人の男誑かしたのよ!」


酷いことを言われた。

それでも、ミナを助けたかった。


愛してしまったから!

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