38.【見えない明日】


天かける天馬の軌跡に残る一筋の光は


 果たして希望をもたらすものなのか?



人はそれを悪魔の降臨と呼び


 人はそれを神の奇跡と呼んだ



しかしある者は


「見えた者の想像に他ならない」


とつぶやく──


 それは希望でもあり絶望でもある



見た者のその時の意識が


 光の行く先を決める……



解らないからこそ

 想像が生まれ 意識は拡がるのかもしれない


すべての行く先を決める事も

 また安心を約束する


しかし

 全てがその通りに進むとは限らない


見えない明日だからこそ

 希望と絶望は存在し


人に光と闇を与える


 だからこそ──


人は全てに優しくなれるのだろう




 2011.3.1

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