ペリカンもどきとアヒルの子
「3月なのに、桜の木にはまだつぼみひとつ付いていないわ。」そんなことを思いながらマリが桜並木を散歩していると、途中で、つぼみをたくさん付けた桜の木を見つけました。「この木にはつぼみがあるのね!」よく見ると少しだけ花も咲いています。写真を撮ろうとし、カメラを構えて顔を上げると桜の花はもう満開になっていました。
桜が散る中、灰色のペリカンのような鳥が歩いています。ふわふわしていてちいさめの鳥なのですが、ペリカンのようにくちばしにふくろが付いていて、そこに海で獲った魚を蓄えていました。クチの中で小魚が跳ねているのが見えます。後ろからそのペリカンと仲の好いアヒルの子供が来てペリカンのクチを無理やり開けると、中の魚を好き放題に食べ始めました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます