マリの夢日記

旅立ちの屋上

　とても強い風の吹いている夜、マリは ビルの屋上にいました。フェンスは無く、周りを見渡しても夜景も建物も星も見えません。

　周りにはスーツを着た大人たちが何人かいて雑談をしたりビルの下を見下ろしたりしていました。マリも下を見てみましたがとても高いビルなのか、下は真っ暗で地面が見えませんでした。

　その内、ひとりの男性が屋上のふちに立って笑顔でゆっくりとマリの方を見ながら飛び降りました。マリがしばらくぼんやりと先ほどまで男性がいた場所を眺めていると他のヒトたちも笑顔で手を振って次々と飛び降り始めます。それを見てマリは「ここは、そういう場所なんだ」と気が付きました。

　ふわりと軽やかに屋上から出て行く大人達。彼らはどこへ行くのでしょう。