幼なじみの愚かな母さん

 マリは、学校からの帰宅途中に幼なじみの女の子にばったりと会いました。マリが挨拶をすると、幼なじみは「この消しゴムを、わたしの愚かな母さんに渡して」と言って長方形の汚れた消しゴムをマリに渡しました。その消しゴムにはなにか文字のようなものが刻まれています。


 マリがその子に「あなたのお家がどこにあるか覚えていない」と言うと幼馴染は丁寧に地図を描いて渡してくれました。地図と消しゴムを持って、マリは消しゴムを渡しに行く旅に出ました。


 道中にある真っ暗なトンネルの途中に中華料理屋さんがあります。地図によるとそのお店を通り抜けなければ、幼なじみの家には行けません。


 中華料理屋さんに入ると、テーブルの上にマリのためのお料理が用意されていました。しかし、マリは特におなかを空かせてはおらず、とにかくはやく消しゴムを渡しに行きたかったので出されたお料理を断ろうとしましたが「あなたのために作ったのに」と店員さんに言われてマリは申し訳ない気持ちになったので、すこし食べてゆくことにしました。その味はたいへんひどいものでした。


 そしてマリは高額な料金を請求されました。

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